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秋竹朋子『年収の9割は声で決まる!』清談社

理論家が理路整然と論理的に道理を議論。


これは、いい声になるためのトレーニングのひとつ。といっても、ロジカルになることがいい声になるというわけではない。いい声にするポイントは「呼吸」と「活舌」と「発声」の3つ。実は、冒頭のフレーズは、「活舌」のトレーニング。「ダ行」と「ラ行」は、活舌が悪いと舌足らずで不明瞭になりがちだという。「ラ行」に強くなるトレーニングフレーズが冒頭のものというわけだ。

著者の秋竹朋子さんは、東京音大ピアノ演奏家、聖徳大学大学院音楽文化研究科卒業の音楽家。とくに声楽を長く学んできたという。声楽家には発声のノウハウがある。それに絶対音感をもつ鋭い聴力がある。なるほど、音楽家からすれば、人の話し声は、音符のように聞こえるのかもしれない。声楽家のように、トレーニングによって、話し声も鍛えることができるというのが本書である。トレーニングの基本は、腹式呼吸と活舌と息を吐くこと、抑揚をつけること。さまざまなトレーニング方法を紹介している。

個人的には、「あいうえお」の効用に興味。

「お」という音は、あいうえおの母音の中で最もこもりやすい音らしい。しかし、日本語のあいさつの頭にはいちばん「お」が登場する。あいさつの「お」をしっかり発音すると印象アップするらしい。個人的には、ここでスッキリの山里亮太さんの声がリフレイン。

あいづちには、「はぁ」「へぇ」「ほぉ」「ふぅむ」があるが、「ハ行」ではなく「ア行」で発声すると、興味や関心を相手に示すことができる。「あぁ」「えぇ」「おぉ」「うぅむ」。これが、好感度が上がる「あいさつの小枝」。

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