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神戸正博『うまく相談できない自分」にサヨナラする本』(神戸正博)イーストプレス

最後に第三者に相談をしたのは、いつだっただろう。かれこれ長い間、第三者に相談をしたことがないかもしれない。相談しないからといって悩みがないわけではない。悩みがあったとしても、愚痴や恨みの酒で時を費やして、ストレスを発散しているだけで、根本的な解決には至っていない。

本書は、自分に向き合い、きちんと第三者に相談するために、「うまく相談できない自分」を改善しようというものである。その手順について、に、かつ、詳細に教えてくれる。

まずは、悩みの見える化。見える化にあたっては、悩みを「解決の難しさ(主観的困難度)×自己関連度」で分類してみること。2つの軸があるので、悩みをマトリックス化できる。そのうえで、適切な相談相手を見つけることが肝要だと教えてくれている。誰を相談相手に選定するかは、傷つきリスクと社会的信用低下リスクという相談リスクがあるから、気をつけろと教えてくれる。なにごとにも「正しい相談」が必要なのだ。

ずっと悩んでいる問題を解決する方法に、悩みの外在化(見える化)がある。悩みを詳細に文字に起こしてみるというものだ。悩みの文章化は、「3E」に従って書くこと。3Eとは「体験(Experience)」「環境(Environment)」「感情(Emotion)」の3。愚痴や恨みの酒ではない。自分の悩みをきちんと整理してみる。

悩みのない人がやっている最強の生活習慣で、この3Eに分けて、日記を書いてみるということが取り上げられている。これによって「うまく相談できない自分」から早く卒業できる。私自身、日記もしばらく書いていないが、この3Eを意識して、今日から日記を書いてみよう。

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