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interim govt=暫定政府 | 教科書に出てこないニュース英語 《バングラデッシュのニュースから》

バングラデッシュ国営のBangladesh Televisionの電子版で、2024年8月7日に配信された記事の見出しで使われていました。

Nobel Laureate Prof Dr. Muhammad Yunus to serve as head of interim govt
ノーベル賞受賞者ムハマド・ユヌス教授が暫定政府の長として任命される

このサイト、ChatGPTが作ってくれたリスト(下の記事参照)のURLは間違いで危険性のあるサイトとの警告が出ました。
上記は改めて探したものです。

この他にも英語版がないニュースサイトがリストされているなど、
ChatGPTの回答は、澄ました顔をして正確でない点に注意が必要
と学びました。


◾️'interim'を辞書で引くと

interim [ íntərəm ] 大学入試レベル
━━[名]
1 〔通例the ~〕合間,しばらくの間,暫時(interim period)
  in the interim(2つのできごとの)間に,その間に
2 〔通例~s〕《経済》中間決算;((主に英))中間配当(interim dividend)
3 仮[暫定]協定(interim agreement)
━━[形]〔限定〕
1 仮[暫時]の,一時的な
  an interim government 暫定政府
  an interim report 中間報告
2 《経済》中間の,決算期末前の
  an interim dividend 中間配当
━━[副]((古))その間に(meantime)

goo辞書

この単語、高校3年の授業では時々出てきました。

英語学習的にはアクセントが第1音節にあるのに注意です。

意味としては、名詞の1「合間」の意味が出発点で、形容詞の1「仮の」から形容詞2「(経済の文脈で)中間期の」、そこから名詞の2、3へと広がったのではないかと想像します。

語源を調べると、
inter( "between")+ im("this, that")=それの間
とされていました。↓

蛇足ながら、
Nobel Laureateは、ノーベル賞受賞者(=月桂樹の冠を与えられた人)
govtは、government(政府)の略です。

◾️首相が亡命し、政権が崩壊したための暫定政府

バングラデッシュ、といえば衣料品でお世話になっています。
このあいだ買ったTシャツも調べてみるとこの国で製造されていました。↓

MADE IN BANGLADESHのTシャツ

記事の要約

・ノーベル賞受賞者ムハマド・ユヌス教授が暫定政府の長として任命されることが決まった。

・この決定は、モハンマド・シャハブディーン大統領と三軍の指導者、そして反差別学生運動のコーディネーターたちとの会議でなされ、バンガババンで昨夜、暫定政府の概要が最終決定された。

・その後、大統領の広報官モハメド・ジョイナル・アブディン氏が、シャハブディーン大統領が会議の提案に同意したと伝えた。

・大統領は、暫定政府の他のメンバーの名前は国内の他の政治党との協議を通じて決定されると述べた。

・また、大統領は、自らも勇敢な自由戦士(freedom fighter)であることから、暫定政府の顧問としても勇敢な自由戦士を起用することを強調した。

上記記事

記事中に出てくる「自由戦士(freedom fighter)」は、バングラデシュ独立戦争 (Bangladesh Liberation War、1971年3月26日 – 1971年12月16日)で戦った人のことを指すと考えられます。

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約50年前にパキスタンから独立した国、バングラデッシュ。

国外に逃亡した前首相は独立戦争時のリーダーの娘だったのですが、軍遺族のための公務員採用枠存続に反対する学生たちの運動が大きなものとなり、政権が崩壊した模様です。

この経緯から、暫定政権についての決定メンバーが、大統領・三軍の指導者・反差別学生運動のコーディネーターだったわけですが、
良くも悪くも日本とは政治体制の安定度の違いに驚きます。

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このニュースの背景について、NHKがしっかりまとめてくれていました。↓


   

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