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導入には根気が必要。便利だけど大変な健康管理システム

今回のお話

健診結果を会社控え用として、紙で管理・保管している会社が多いのかなと思います。従業員数が多くなければ対応できる場合もありますが、ある程度大きい規模の会社になってくると電子、クラウド上での対応の方が便利な場合があるかと思います。一元的に見れたり、他県の事業所の方のリモートでの対応などには電子で確認できると便利だなと感じることも。今回は、その健康管理システム、色々なものが出ているのだなと思い独断と偏見で感想を書いてみようと思います。


健康管理システムを使いたい、目的の整理。

そもそもどうして電子などのシステムにするのか、部内で整理することが必要かと思います。単年度の結果しか見れなくて経年変化が確認できない、記録がWordで経過が長くなってくると見えにくい、遠隔地の対応に苦慮しているなど、、メリットや導入の効果なども検討すると良いでしょう。また、人事労務管理機能と一緒になっているものもあれば、健康診断の予約代行機能もついているもの、健康管理に特化しているものもありますので自分たちがやりたいことを整理したうえで業者の方にお話を聞くと良いかと思います(やりたいことがわからない場合は、自分たちである程度知識の勉強は必要です。産業保健スタッフに丸投げが一番良くない、相談はOK)。

業者例

私が一度お話を伺ったことがあるor知人から聞いた情報をUPします。これ以外にもたくさんありますので色々情報収集をしてみてください。

エムスリー

面談の分類など、自分たちでカスタマイズできると聞いたことがあります。最近は意見書も上司が確認できるようなワークフロー、権限設定もできるようになったとか?打ち合わせは回数が多くなってくるとシステム担当との打ち合わせは別途費用が必要そうです。

アドバンテッジリスクマネジメント

アドバンテッジはウェルネスコミュニケーションズと業務資本提携をしているため、ウェルネスコミュニケーションズが開発したシステムを提供しています。

導入サポートは手厚い方だと思います。マスタの設定などが細かいのでスタッフ側も理解することと情報システム関係者との連携は必要です。
健診予約代行のシステムもあります、他にも休復職者のタスク管理のシステムも販売していますがそれらを連携するためには別途費用が必要。

NTTテクノクロス

従業員がいろんな健診機関で受診していても、データは一元でみれるようになっているなど、便利なものだとは伺っています。
ただ、なかなか健診機関側とのやりとりが上手くいかず、うまくデータのコンバートが出来ないときもあるそうです。

大変なのは権限設定と業務フローの共通認識

意外と、システムってすぐ導入できるのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、それは期待しないほうがいいと私は思います。基本、リリース後3か月や半年の間になにか不具合が起こると思っていいと思います。また、導入時の打ち合わせでもシステム担当者と産業保健スタッフの認識が異なることはよくあることなので(描いている絵が全然異なることも、ホントに)実務者を打ち合わせに入れることはマストかと思います。業務フローを正確に分かっていただくように先方に説明したり、閲覧できる部分はどこで、誰が見れたり編集ができるようにするのか、役割の整理も必要です。時には社内の規程も。システムを導入するのをきっかけに業務の、プロセスを見直す機会にもなります。

焦らずに慎重に決めていく

その他、業者のBCP対応やセキュリティ面、サポート体制など色々伺いながら選定出来れば良いと思います。場合によっては年単位のプロジェクトになると思いますので色々な人と関わって進めると良いですね。

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