#16 ミッションドリブンとバリュードリブンについて
2024年4月29日、Podcast番組「Oh my week」第16回を配信しました。
今回は「ミッションドリブンとバリュードリブンについて」についてお話ししました。
↓全文テキストは下にあります。
西野誠
1994年生まれ。学生時代に物流スタートアップ「オープンロジ」にて創業期を経験。新卒でワークスアプリケーションズに入社し、大規模基幹システムの開発業務に従事。2019年10月、株式会社Oh my teethを共同創業。Onlab21st優勝。ICC D2Cカタパルト2022優勝。ICC DXカタパルト2024優勝。Forbes NEXT100 2024選出。
Nishino:おはようございます!Oh my teeth代表のNishinoです。
Akari:Akariです!Oh my weekは1週間で見つけた「Oh!」な出来事・トピックを緩く掘り下げビジネスや日常のヒントを探っていく番組です。
Nishino:今日は、最近聞いた話で「なるほどな!」と思った話があるので それだけはサクッとお話できたらなと思ってます。テーマは1個でミッションドリブン(MVB)の会社とバリュードリブンの会社、どっちもあってもいいよねって話を聞いて「なるほどな」と思ったっていう話です。ミッションドリブン・バリュードリブンってどんなイメージですか?
Akari:ミッションはそれこそ「歯科体験を変えていく」みたいな使命があり、バリュードリブンって「私たちはこうありたい」みたいなこと?
Nishino:そうそう!まさにそう。例えば、スピードっていうバリューがあるとするじゃないですか。「スピード!!スピード!!スピード!!」みたいなみたいな感じですけど。そういう「スピードがこうあるべきだ」「これであることが全てなんだ」っていう話と、「ミッションが一番重要だから、たまにゆっくりやることが大事」になったら、あり方すら変えた方がいいよねって思えるかという。
そこで言われた話が「Oh y teethさんってミッションを変えたことありますか?」って聞かれて。確かに今振り返ってみたら「未来の歯科体験を生み出す」っていうミッションは変えてないんですよ。過去の記事とかwantedlyの募集要項でもずっとそれは変わらず、だけどバリューは色々調整してたりするんですよ。
Akari:へぇー!
Nishino:昔は「Oh!」と「サクッと」、「ファクト」だったりとか。
やっぱり「事実を見る」、「現場主義」とか「現地現物」大事だよねとか、そういう話だったりとかするんだけど。ミッションは変えてないなと思うとなんかうちの会社がどっちかなって考えた時に、やっぱミッションドリブンなのかなっていう。組織も結構色々変わってきているし、組織のあるべきとかもあんまり僕はこだわりがないって思ってるんですよ。
いかにこう最短で「未来の歯科体験を実現」するか。社会実装したりとか世の中の歯医者の体験とか生活様式を大きく変えるってことが一番大事なので。なんかそれと組織はこうありたいってあんまり関係ないじゃないですか、正直。
考えると改めてOh my teethはミッションドリブンの会社なんじゃないかなって自分の中で整理ができたし、だからこそ「手段に囚われちゃいけない」「常にミッションドリブン」で僕もやりたいと思ってる。だからこそ「Howは常に疑っていきたい」「常識にとらわれていきたくない」「変に固執したくない」っていう風に改めて思いました。
Akari:へー 。本当ミッションドリブンって感じですね!
Nishino:いやなんか言われてそう思ったというか、今まで意識しなかったんですけど、 僕自身やっぱりやりたいのは常にそこからこうなったらいいというか本当にこれまでの会社の当たり前を変えて本当にもっと気軽にしたりとか。こんな歯医者が楽なんだったらもっと通っていたのにとか、そういう声をどれだけ増やせるか、そう言ってもらえるプロダクトを作って、組織論とかどういう開発手法とかにあんまり逆に言うとこだわりがなくて、この技術を使いたいとか、このAIを使いたいとか、こういう医療技術を使いたいとかにはあんまりそこに本当にこだわりがなくて。
Akari:ミッションを達成するためにいかに何をやるかみたいな?
Nishino:そうそうそう。先日、DXのイベントで優勝したりとかをさせていただいたりしたんですけど、ここが良かったって言ってくださった一個が「Oh my teethはDXあくまで手段です。うちはここをDXしてますとか、そういうピッチになりがちじゃないですか。それはそうですよね、DXの部門なので。ただ、『Oh my teethは明確にユーザー体験のためのDXです』『あくまで手段だと思います』という話がすごい刺さりました」っていう言葉をいただいて。いかに人々の生活を変えたりとか行動習慣とか、行動様式を変えるための一個の手段でしかないから。
Akari:なるほど。逆にバリュードリブンだとどういう会社になるんですか?
Nishino:すごい良い会社にはなると思います。例えば、家族経営とかもそうなんじゃないですか。「我々でやる」っていうことですよね。それって強いじゃないですか。
Akari:私、前にニュースピックスで取材してた家訓っていうものにフォーカスして取材していたことがあって。それこそ家訓ってバリューですよね?
Nishino:確かに!家訓ってバリューだわ。
Akari:日本って100年続く企業が世界で一番多くて、100年企業って老舗が多い国。そういう日本の企業って結局家訓とか(今で言うパーパスみたいなことにはなると思うんですけど)、めちゃくちゃ受け継いでやってて。それこそ細く長くとか、今はスピード・スケールアップみたいなのが言われる時代の中であんまり勢いよく伸びすぎないことが大事。むしろ現状維持とかも大事みたいなことを言っている企業がすごく多くて。それってまさにバリュードリブンというか。
Nishino:確かに!面白いですね。
存続することが一番重要だという考え方ということですよね。
Akari:それが結局「世の中にいいものを」っていうことにも繋がってると思います。
Nishino:そういうことだと思います。実験開発とかまさにそうだと思うんですよ。AIの会社とか。さっき家族企業を先に言っちゃったからちょっと違和感あるかもしれないですけど。それこそダイソンさんとかもちょっと思っていて「本当に最先端の技術を社会実装したい」「我々のテクノロジーが常に絶対に最先端なんだ」みたいな強い意思をすごい感じるんですよね。そういうブランディングというか。Oh my teethの導入クリニックは表参道が1号店なんですけど、そこのすぐ近くに50mぐらいのところには ダイソンの公式ショップがあるんですね。
Akari:あー、ストアがあるんですね!
Nishino: そこの打ち出し方とか見ても、本当に技術力(サイクロン率)とかをを押しているなと。その辺は、ぜひAkariさんのダイソンの動画を見て欲しいなと思います!
Akari: YouTubeにダイソンで調べたら出てくるんで。笑
確かにダイソンは本当にテクノロジードリブンですよね。テクノロジーでいかに課題を解決できるかみたいだと思います。
Nishino:それって「こうありたい」じゃないですか。
それが「そうじゃない自分は嫌だ」というか、「そうじゃない会社は嫌だ」って多分そういう意思決定が中心にあるけど。逆に我々はもうミッションというか「こうしたい!」「こう変えたい」が先なので、極端な話を言うとこう変えられないんだったらそもそも存在価値もないよねぐらい。別にAIを使ってくださいって言われても困るし。今実際AIとかDXとか一定使ってるし、歯科医療において歯科医療×AIとかテクノロジーでおいては最先端だと自信はありますけど、ただそれは本当に手段であって別にそのAIをとか枯れた技術を使っても実現ができるんだったら全然そっちを行くなっていう風に思っています。
Akari:面白いですね。どっちもいいってことなんですもんね。
Nishino:そうそ。どっちも正解にできるっていうことだと思うんですよね。
Akari:そう そういう視点で見てみると面白いですね
Nishino:そう。でも大事なのはやっぱりどっちでもいいんですけど、多分突き詰めてるってことだと思って。本気でそこをバリュードリブンなんだったらテクノロジーで本当に生きるんだったら、その技術力に本当に磨くとかそこまで尖るから多分ダイソンとかって秀でてるんだと思うんですよね。逆に言うとミッションドリブンってかなり夢を語りがちというか、夢でしかないから「野望ドリブン」とも言えるじゃないですか。だからいつまでたっても夢だけ言ってても、だけどそれを本当に信じ切ってそういう仲間やメンバーでやるからちょっとずつ近づいていって存在感が出てきたりとかすると思っているから。それは夢だけ語っているのは違うと思う。それをやり切る、本当に信じ切る絶対未来の歯科体験が実現できるって僕は思っているし、そっちの方がいいと思っている。できるというか こっちの方が絶対いいと思っているから 。だからそこまでどっちかに振り切るのも大事なのかな。これはバランスとかじゃなくてどっちかに信じ切って 、このバリューが世界一なんだみたいな風に思って、そういうメンバーで構成して「このテクノロジーで変えるっていうのが一番だよね」っていうメンバーとやっているからそういう企業が家訓を大事にするんだと思います。
Akari:はい!
Nishino:じゃあそんな感じで
Akari:ミッションドリブンもあればバリュードリブンもあるということで! これいろんな会社そういう視点で見てみると「どっちなんだろうこの会社」って見てみたいなと思いました。
はいということで こんな感じでいろいろビジネスについて「Oh!」なトピックを話しているので、今絶賛朝8時毎日やっているのでお聞きいただけると嬉しいです!今回も聞いていただきありがとうございました!
Nishino・Akari:ありがとうございました!!
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