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#52 ワークスアプリケーションズ創業者の牧野さんが語る「優先順位付けの本質」

2024年6月3日、Podcast番組「Oh my week」第52回を配信しました。
今回は「ワークスアプリケーションズ創業者の牧野さんが語る「優先順位付けの本質」についてお話ししました。
↓AIによる文字起こしは下にあります

西野誠 / にしのまこと
株式会社Oh my teeth 代表取締役CEO 1994年生まれ。学生時代に物流スタートアップ「オープンロジ」にて創業期を経験。新卒でワークスアプリケーションズに入社し、大規模基幹システムの開発業務に従事。2019年10月、株式会社Oh my teethを共同創業。Onlab21st優勝。ICC D2Cカタパルト2022優勝。ICC DXカタパルト2024優勝。Forbes NEXT100 2024選出。

Nishino:おはようございます!Oh my teeth代表のNishinoです。

Akari:Akariです!Oh my weekは1週間で見つけた「Oh!」な出来事・トピックを緩く掘り下げビジネスや日常のヒントを探っていく番組です。月曜日、おはようございます。本日は、西野さんのXで、ワークスアプリケーションズの創業者、牧野さんにお会いしたっていうのを見たので、どんな話をしたかみたいなところが聞きたいなと思ったんですが、前職の元創業者なんですね。

Nishino:そうです。前職の創業者で今ツイートをお見せします。

Akari:なんか経営についての心得みたいなのが書いてありましたけど、ぜひぜひここでもシェアできる範囲でお聞きしたいです。

Nishino:事前に質問みたいな形で3つぐらいの話を持ってったんですね。まず話す前に、結構調べてくださってたのか、それかパパッと把握力がすごいのか、この手の質問ってもう、多分何千回何万回聞かれてるからか、解像度がもうめちゃくちゃ高かったんです。言い始める質問した時とか、もうすでに「こういうビジネスだよね」みたいな。知らないとわからないことも知ってくださっていた「(Oh my teethの店舗数は)5店舗だよね」とか。

Akari:へー、すごい。

Nishino:まずその姿勢に感銘を受けた。一個一個向き合うってことじゃないですか。こちらからお会いしたいって言ってるから、調べてなくても何も言える立場ではないじゃないですし、失礼とも思わないじゃないですか。それはそうだよねという感じで、「じゃあ事業紹介からさせていただきます」っていう感じで準備もしてきたんですけれども、いきなり本題から入れたっていうのは、すごいありがたかった。

Akari:それすごいですね。めっちゃ時間ない人がそこまで調べてるって、甘えてらんないなって思いますよね。

Nishino:ははは、すごい。いつもAkariさんは、そういう思考になるのが流石です。こういう人でもこうだから、自分はやれないと甘えだな、みたいな思考にいつもなってるの。成長するマインドなのかもしれない。3ついろいろお話をいただいたんですけど、1個目は「採用とか組織」、2つ目は「開発」について、3つ目は、「マインド面」、心得じゃないですけれども、大切にしてることとかを思ったので、そういうテーマです。
一番わかりやすいと思ったのが「マインド」。これが結局通じるなと思ったんですね。開発に関しても、その組織に関しても、結局そのマインドの部分が一番ベースである。いろいろこれまでの、牧野さんの記事とか、ポッドキャストとかで、聞いてはいたけれども、改めて、面と言われるとすごい入ってきたなって話があるので、お話できればなと思います。結論、「優先順位付けである」ということをすごい徹底して話されてました。

Akari:はい。

Nishino:例えばルールとか、開発でガイドラインとかを今後作っていきたいんですよねということで、ワークスアプリケーションズでは、開発論みたいなおきてがあったんですよ。それすごい僕が好きで、「Oh my teethでも作ろうと思ってます」みたいな相談をして、「あれどういう背景で作られたんですか?」と聞いたら、「西野君、この本質わかる?」と。「良いものを作る、ワークスアプリケーションらしいものを作るためのガイドラインなんじゃないですか」とかって言ったら、「いや全然違います」みたいな。

Akari:おー。

Nishino:「あれは中身には意味がないんだ」って話をされました。いきなり、どうやって作ってたのかっていう質問をしたんですけど、「あれ中身意味ないよ。合ってるかもわかんない。」みたいな。「え、どういうことですか?じゃあなんであんな分厚いんですか?めちゃくちゃ当時読み込んだし、考え方がすごいいいなと思ってたんですよ。」みたいな話したら、結論は、「あれはただの優先順位付けだよ」って言っていて、つまり、牧野さんの中でどういうことかっていうと、人とか、僕自身も自分もそうだしって言ってましたけど、「人類は基本的に優先順位がわかってるようで、すぐ油断して優先順位を自分の基準で変えちゃう生き物である」と言ってました。「それが悪いことじゃなくて、もう機能としてそうだし、なんかバランスを取っちゃうみたいな。これが大事だと言われてても、例えば、勝手に自分の論理とかで優先順位変えちゃう、勝手にこう緊急だからとか色々な自分のロジックでやっちゃう生き物なんだ。強い組織、強いベンチャーになるためには、そういうことがあるから強くなれないんだ。」という話を色んなことを通して牧野さんは痛感してました。
逆に言うと、強い組織っていうのはその優先順位がアラインされてる状態、こうみんな揃ってる状態、こういう時はこれが優先っていうのは揃ってると、めちゃくちゃ強くなると。なぜ強くなるかっていうと、揃ってるからその効果が倍になっていく、ベンチャーとかってこう一個の洗い出しに全力で行く。大企業だと分散するところを一気に一点集中でバッていけるから、マーケットをめくれて結果広げていくみたいな話があるので、それがパワーを集中するってことにおいては優先順位じゃないですか。これはやらなくてこれはやる、だから戦略を決めるためにはやらない、やらないってことは優先順位が低い、だけど気づいたらなぜかこれも重要だよね、みたいな感じで、本当はここら底辺の部分なんだけど急に浮上したりするから。「ここはこれが一番センターピンだよっていうものを提示して、それだけをちゃんと集中して、それ以外やらないっていうことが重要なんだ。かつそういった判断基準があるから迷わずスピードが出てくる」っていうことも言ってました。ある程度決まってれば、もうそれに目指して向かうだけっていうところになる。やらなくていいって判断ができると早くできると。一個一個検討していっていくよりは、「いや、この観点はこの優先順位からすると違うからもう切りましょう」みたいな感じになるとスピードが出てくる。そういう感じで、「(開発ガイドラインは)仕事をうまく、組織を強くするために作ったのであって、中身は重要だと思うし、良いことを書いてるかもしれないけど、本質はそこじゃなくて、ただただ優先順位付け」なんだと。

Akari:なるほど。でも優先順位ってむずいですよね。それこそ日常の優先順位とかもそうだけど、ビジネスにおいても、具体的にこういうとこ気をつけようとか、こういう基準で考えたほうがいいみたいな。

Nishino:それで言うと、まずこういう例を出してくださったの。例えば要件リストみたいなのあるじゃないですか。要求リストみたいな機能が10個あったとするじゃないですか、そのうち3つしかできません。要はまずベンチャーの大前提として、10のリソースで100をやらないといけない、100の要求が常にあるみたいな状態。

Akari:はい。

Nishino:だから、もう無理なゲームをしてると。常にリソース足りないじゃないですか。課題はどんどんどん増えていくし、ユーザーからの要求も増えていくと。そういう前提があるからそもそも、優先順位がまず必要。これが100人いて、100の課題を達すんだったら、別に優先順位全部やれますって話ですよね。だけどベンチャーの原則として、少ない人数で多いとこに勝つってことだから、優先を絞らないといけない。要求リストの話に戻ると10個の要件があった時に、優先順位をSABCDの5段階でつけてくださいみたいなのがあります。大抵の人が、3つしかできないって言ってんのに、AAAAAで5つぐらい、大体Aがでついてくるみたいな。結局、選びきれないんですよね。その時に、牧野さんが言ってたのは、「それはもうイコール、それ全部Cと一緒、全部やらなくていいのと一緒だっていう風に考えましょう。その状況は全部Cつけてるのと全く一緒だよね、だって、できないわけだから。」と。

Akari:結局、Cのクオリティーになっちゃう。

Nishino:Cのクオリティーになっちゃうというよりかは、リソースが3つしかできないのがベンチャーなのに、その、5つAがある時点で、これもう全部できない。

Akari:なるほど。

Nishino:だから、まず、「こういうの当たり前にやってしまっているという理解をした方がいい」って言ってました。

Akari:そうそうそうそう。

Nishino:だから、こういう時に、しっかりどれがAでっていうのを決めるために、そういうために、優先順位をつけるためにガイドラインがないと、っていう発想で生まれたらしい。

Akari:そっか、そこも人の主観とかで決めるんじゃなくても、このガイドラインだっていうのを1個決めちゃうっていうことなんですね。

Nishino:ここから次回になると思うんだけど、でも、人はやっぱりガイドラインがあるだけでも、ダメだみたいな話があります。「他に意識してること、優先順位を社員に、従業員に対して徹底するために、他に何か意識することあるんですか?」と。あれもあれもみたいな話になり、そこまで、優先順位づけってしないと徹底されないんだよっていうことをすごい言われてました。それはなぜかみたいな話とかを、次回!

Akari::またその話は次回ということで、本日もお聞きいただきありがとうございました。Oh my weekは毎朝8時に配信しております。ぜひぜひYouTubeチャンネル登録してお聞きいただけると嬉しいです。それではまた明日。本日もありがとうございました。

Nishino・Akari:本日もお聞きいただきありがとうございました!!!


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