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転職日記(仮)

私は、大学進学から29歳の今までに、7年間強、国家公務員として働いていました。
その間、大学院に通い修士を取得したりしましたが、休職等することなく、同期で最速の昇任をしていました。
しかし、ふとした時に「俺ってこのままでいいのかな」と思うようになり、在職しながら転職活動を始めることを決意しました。

はじめに

色々とバックグラウンドを説明するのが大変なので、職務経歴書に書いた概要を引用します。

大学卒業後、航空自衛隊に入隊。以降セキュリティを専門とし、SOC業務、プロジェクト管理、RMFの適用及び新規システムの導入等を行ってまいりました。近年は、サイバーセキュリティに関する分野を全般的に担当し、米軍のシステム導入に伴うRMFの適用(施設・ハード・ソフト)及び新規に導入するシステムのプロジェクト管理及びベンダ管理を実施しています。併せて、幹部自衛官として総務業務及び人事管理を実施しており、ワークライフバランスの推進、残業削減及び人事査定等を実施しています。

また、資格等は以下のとおり取得していました。

  • CISSP (Certificated Information System Security Professional)(2023年4月)

  • CompTIA Advanced Security Practitioner (CASP+)(2022年6月)

  • CompTIA Security+(2021年10月)

  • 応用情報技術者(2018年12月)

  • TOEIC790点(2022年4月)

  • 修士(工学)

  • 秘書検定2級(笑)

職務に必要な情報はすぐにキャッチアップしてきましたし、自分に足りないところがあればそれを補うようにしてきたと自負しています。
それでも、給料が変わらない残業代はでない仕事はやる人に集まる。そんな環境に嫌気がさして、「自分の市場価値を確かめたい」というありきたりな看板を掲げて転職に飛び込んだというわけです。
自分の強みはソフトスキルとハードスキルの両立だと思っているので、それがどう評価されるか見どころだと思っています。

志望業界はコンサルティングファームで、選んだ理由は
給与水準が高い
キャリアプランから外れない
の2点です。キャリアプランは、将来的な社会貢献もしくは国政にという大雑把なものです。
「できる人で3割しか選考を通らない」という話を聞いているので、どこまで自分の力を試せるかといったところです。

今回の転職では、年収設定を
目   標:1,000万円
最低ライン:800万円
と(自分の中で)決めていました。
スタッフ層(コンサルタント、シニアコンサルタント)の中でも上の方で入れることを想定したものです。ちなみに、昨年の年収は630万円(賞与込み)です。

転職活動

転職活動初期

5月下旬
急に転職がしたくなりました。

こんなツイートをしたら、業界の先輩からすぐに連絡が来て、自分の経歴と希望を聞いてもらうことができました。
その方は、「今すぐに転職活動した方がいい。自分の望む水準で報酬が出るチャンスが十分にある。」と後押ししてくれました。

6/2
転職サイト(ビズリーチ・マイナビネクスト)に登録しました。
いきなりスカウトが大量に来て、とても驚いたのを覚えておいます。
(これは、人材業界で仲介業をやっている方々にとって弾を込めるために速やかに動くことが理由だとと納得しています。)
ビズリーチを例に出すと、このような推移でスカウト件数が動いていきました。

この中で、評価の高く求人がマッチする方コンサルティング業界を専門としており内部事情を知ってそうな方をピックアップし連絡を返しました。

6/5
転職サイト(リクルートダイレクトスカウト)に登録しました。
基本的には、他サイトで名前を見た方からスカウトが来たりすることを確認するとともに、求人オファーの網羅性を確認するために登録をした形になります。(インターネットで調べたら、複数サイト登録した方がいいみたいなこと書いてあったけど、一定水準以上の経歴があれば、そんなことはなさそう。)

6/6
転職サイトを通じて、Big4系のファームからカジュアル面談のオファーが直接来ました。ほかにも、直接オファーをくださる企業様はあったのですが、条件的に折り合わず(エンジニア職等)、お断りしていました。
しかし、この企業様は希望業界でしたので、喜んで面談をしていただくことにしました。
6/9(金)にアポというところで、大急ぎで履歴書・職務経歴書を作成しました。

6/7
エージェント2社と面談しました。内1社は、総合コンサルティングファームに強く、面接の過去問やWebテストのデータ等も持っていたので、いただいた求人の中からBig4(カジュアル面談のオファーが来たところを除く)+クニエ、アビームを受けることに決めました。もう1社は、国内のハイクラス求人(ファーストリテイリング等)を持ってきてくれました。こちらは、話を聞いてペンディングすることにしました。

6/8
履歴書を書いている中で、証明写真がないことに気がつきました。
空いているタイミングかここしかなく、急いでスタジオに行って写真をとってもらいました。
スタジオで撮ると、しっかり準備する時間がとれたり、体の傾きや表情のアドバイスをもらたりするので、少し値段はかかりますが、必要経費だと思っています。
その日、顎に赤みが出てて少し萎えていたので、スタジオで修正してもらえて本当によかったと思いました。

6/9
Big4系のコンサルティングファームとのカジュアル面談をしました。金曜日の夕方1時間、オンラインという形式ではありましたが、プリンシパル・ディレクター級の方が時間を作ってくださり、有意義に過ごすことができました。面談の最後に、「内定後どれくらいで来れるか」という質問と、「ぜひうちに来てほしい」という言葉をもらいました。お世辞でもとても嬉しく、モチベーションになったのを覚えています。
また、クニエ社から書類選考通過の通知がきました。

6/10
エージェント1社と面談しました。戦略コンサルの方はなぜ受けないのかと聞かれ、特に理由がなかった(前出のエージェントから求人が回ってこなかった)こともあり、受けることを決意しました。
面談が4回と聞いて、正直面倒だなとは思いましたが、なんかうまいこと言ってスキップできたりしないかなと甘い見通しを立てていました。

6/11
面談の想定問答を言語化しました。また、戦略コンサルを色々調べてどこを受けようか考えていました。結局、ディルバート、BCG、ベイカレントの3社に絞って受けることにしました。選定理由は、サイバー系の分野を持っていることもしくは未経験者にも報酬をしっかり出していることです。

6/12
PwC社とKPMG社から、書類選考通過の連絡がきました。PwCは適性検査を受けることになりましたが、KPMGは適性検査をパスできたのでめちゃくちゃ負担が減りました。

6/13
アビーム社から、書類選考落選の連絡がきました。フィードバックとしては、「セキュリティコンサルタントとして求める経験をしていない」とのことでした。どの会社においても、書類選考でバッサリ切られると聞いていたので、ここら辺は想定内でした。

6/14
デロイト社から、書類選考通過の連絡がきました。公共セクターでの選考となるとのことです。適性検査をスキップできたのは、よかったと思います。
これで、Big4は全部書類が通過しました。正直出来過ぎです。


転職活動中期

6/19から、各社面接が始まりました。面接は全てオンラインで実施され、1次面接はマネージャークラス、2次面接でエグゼクティブクラスの方が面接官として対応してくださりました。時間帯のボリュームゾーンは、18時スタートである印象でしたが、昼の時間帯にしか対応できない場合や、午後から出張に行く日は別の時間帯にアレンジをしていました。

面接の雰囲気は基本的に和やかで、ビヘイビアと呼ばれる自身の経験を問う様な質問が主でした。
唯一PwCがケース問題を出題していました

面接では、経歴を深掘りされながら地頭の良さを見られている感覚でした。
また、どの面接でも逆質問の時間がありました。この逆質問はかなりエッジを出せるとおもっていましたので、事前に面接官の経歴を検索してその専門分野に対して自分の疑問を率直にぶつける等していました。

最終面接では、ほぼ結果が決まっているような印象で、評価がいいと質問等はすぐに終わり、他社の選考状況と希望条件を厚めに聞かれることが多かったです。私は、待遇の質問をされた際は、基本的に「御社の規定に従い、現年収以上を希望します。」と提携的な回答をしていました。
しかし、完全に引き抜きに来ていると感じた面接では「面接の評価がオファー内容に反映されると認識しているため、現年収以上であれば嬉しい。しかし、30代前半で1,000万円という目標がある。それに近づける条件であれば大変嬉しい。」と、目標をかなり匂わせていました。

面接の結果は、最速で翌日、1週間かかる会社もありました。

転職活動末期

各社面接が2回〜3回で結果が出てきました。内定をもらえると、オファーレターと呼ばれる内定通知書がもらえます。オファーレターには待遇が記載されており、採用ポジションと年収、労働条件等が書いてあります。
それを受け取ったのち、人事面談で説明を受けます。この時はかなり突っ込んだ質問ができます。
・面接の評価
・オファーポジションの裏付け
・賞与の基準と実績
・プロモーションの状況
くらいは聞いておいた方がいいのかなと考えております。内定に対する回答期限は、1週間が主である印象です。

また、人事面談とは別に現役社員との面談をセッティングしてもらえます。
私は、選考が全部オンラインだったこともあり、オフィスで話を聞くことをお願いしました。オフィスの実際の立地や雰囲気も大事な要素だと考えたからです。実際に通された所は、応接的な意味合いの強い会議室が主でした。しかし、雰囲気を掴むのにはちょうどよく、会話テンポもオフサイトならではの良さがありました。
この際に、嬉しいことに「本気で来てほしい」という雰囲気を感じることができ、大変嬉しかったです。ちょっと横柄なことを言うと、選ばれる側から選ぶ側に回ったと実感しました。

おわりに

最終的に、目標年収を超えるオファーをくださった会社が複数あり、大変悩みました。選考軸は、以下の通り決めていました。
・オファー年収(影響度:大)
・オファーの熱意(影響度:中)
・期待されている分野と専門分野とのマッチ度(影響度:小)
結局、最大限のオファーをくださった会社にお世話になることに決めました。この会社は、3回ある中の2次面接から一貫して最大限でオファーを出す約束をしてくれました。最終的な条件は、
・シニアコンサルタント
・年俸800万円+サインオンボーナス100万円+賞与(200万円〜)
・みなし残業40h(40h以上の残業代フルコミット)
・フルフレックス

となりました。業績連動賞与も含めて、想定年収を1,200万円ほどで設定してくれているとのことで、満足いく結果に落ち着きました。ほぼ倍くらいになることは、いい意味で予想を上回りました。

次回の記事は、各社の面接内容や、条件等に関して書こうと思います。
機微な情報なので、有料にはなりますが、もしイメージをつけたい方はご購入ください。

おまけ

転職にかかった費用

書籍 6,950円
・フェルミ推定系
・Webテスト系
交通費 0円
 ・オンライン完結のためなし
雑費 3,630円
・証明写真

転職サイトごとのレビュー

・ビズリーチ
ほとんどこのサイトを使用した。
ダイレクトオファーも、エージェントも、業界にマッチしていると感じました。

・マイナビネクスト
一般的な「転職」には利用するのに適しているのかもしれないが、ミドル〜アッパーミドル(800万円〜1,000万円)クラスには物足りない求人が多かったと思います。

・リクルートダイレクトスカウト
一般的な「転職」には利用するのに適しているのかもしれないが、ミドル〜アッパーミドル(800万円〜1,000万円)クラスには物足りない求人が多かったと思います。

長い記事を読んでいただきありがとうございました。
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