「THE PENGIN」のラストエピソードを見たのが昨日の夜で良かった。
舌打ちって怖い。
韓国ドラマとか見てると結構な確率で「舌打ち」シーンを目にする、耳にする。
国が変わればだから文句言ってるわけじゃない。日本人の癖も他の国の人から見たら不可解なものもあるだろうし。
今日は病院の日だったからバスに乗ってお出かけ。
途中でベビーカーを押したお赤さんと、2歳くらいの女の子が乗ってきて私の斜め前の席に座った。
ベビーカーを持ってたから勝手に日本人だと思っていた。
少しして窓際に座ってた女の子が日除けをいじっちゃったのか、バシンと大きな音をたてながら巻き上がっていった。
そうしたらお母さんがものすごい勢いで怒り出した。
「〇〇□□▽▽!!!」
そう書けない。日本語じゃなかった。韓国の人らしい。
それに対して女の子(思いっきり巻き上がった日除けにビビってた)も、半泣きになってなんか訴えてた。
多分「わざとじゃないし、私だってびっくりした!」って言ってると思う。
それでもお母さんの怒りはなぜかツボをついたらしく収まらず、
「〇〇□□▽▽! 〇〇□□▽▽! 〇〇□□▽▽!!!」と怒っていた。
女の子はちょっと泣きべそ。
そうするとそこで「ちっ!」という舌打ちが爆音で響いた。
あんなに大きな音で舌打ち出来るんだって、ちょっとやってみたくなった。
さすがに今はまずいと思って、バスを降りてからやってみたけど「ちっちゃいのちっ」しか出来なかった。
やっぱ、あれは日頃の鍛錬の賜物なんだろうなと思いながら、私がもしもお母さんからあれをやられたら、ものすごくショックだなあと。
でも、きっといつもの事なんだったら、そうでもないのかもとかも。
のび太(私の主治医)は元気っていうか、スヌーピー大好きのび太に、今年もスヌーピーの日めくりをプレゼントしようと持って行った。
持って行く前は本当に嬉しかったのか、忙しいのに毎日めくるのがめんどくさかったりしなかったかとかちょっと考えたりして、あげる時、いるか、いらないか聞いてみようと思っていた。
1760番が電光掲示板に出たので、のび太の診察室にコンコンして入っていった。
その瞬間「こんにちはー。あー、ちょっと忙しくてたまっちゃってたんだけど、やっと11月10日の日曜日にぴったり追いついたんですよ!」と、上手に宿題ができた子供みたいに満面の笑みで語りかけてきた。
そして「英語で書かれてるから、時々知らない単語が出てくるでしょ?せっかくだから調べながら見てると、ちょっとだけ溜まっちゃったりする時があって・・・。」
「でも、日曜日にピッタリ追いついて、いい感じです」
私「あーーー、ちょっとめくれなかったりしたら、気になりますよね」
「そうなんですよ。選挙の時のパンプキン大魔王の話がどう落ち着いたのか気になって・・・。」
この人が主治医でほんとに良かったよ。
私「パンプキン大魔王、わたしだったら面白いからライナスに一票いれます」
「そうですよね!可愛いですよね。僕も入れます。でも同級生だったら変なやつって笑われちゃうのも、わかるんですよね」
「あーそれと一つ質問があるんですけどウッドストックは出てこないんですか?好きなキャラクターなんですけど・・・。」
私「いや、出てきますよ」
「えっ、僕のには出てきません、あの青い鳥がウッドストックの代わりなんですかね?」
私「いやいや、あれはスヌーピーをからかう渡鳥で、1年に1度しか出てきません」
「あーですよね、良かった。あれがウッドストックの代わりじゃなくて・・・。」
私「あっ、もしかしたら私は日本仕様とアメリカ仕様の2種類をめくってるから、アメリカ仕様の方に出てくるウッドストックしか見てないのかもしれないです!」
「あーーー、そうなのかもしれませんね。じゃあ、日本仕様のにはまだ出てきてないですよ。出てくるまで待とう。あの2人がどうやって友情を育むような関係になったのか、知りたいんですよね」
この人が主治医でほんとに良かったよ。
私「日めくり、すっかり薄くなりましたよね」
「そうなんですよ。あんなにあったのに薄くなって・・・。でも僕はめくった分も捨てられなくて箱の中に入れて全部とってます」
なんだ、この人。可愛すぎる。それもいっさいウケ狙いとかおべんちゃらとかが含まれていない。まっすぐ。
私「では薄くなったところに、はい、これ2025バージョンです!」
「うわああああぁぁぁっ、ほんとに嬉しいです!ありがとうございます!甘えちゃってるみたいで・・・。うわぁ、でも、嬉しいです」
しげしげと眺めて
「来年もこれに癒されます♡」
こんなに喜んでくれるとは。
そしてそんなにも大切に使ってくれてるとは。わからない単語まで調べてるなんて・・・。
「私が元気で先生に診てもらえる間は、毎年恒例にします」
そう言ったら、嬉しそうに恥ずかしそうにキラキラ笑った。
「ありがとうございます」ってさ。
昨日の夜「THE PENGUIN」を完走して、ラストエピソードで心がズタズタにやられてしまってたので、今日の診察で心も身体も癒された。
「THE PENGUIN」すごい。
ストーリーも映像もいい。
自分と同じ人間なんているはずもないし、愛も家族も頑張るための心の支えと捉えるか、弱みと捉えるかで行動も結果も違ってくる。
ラストエピソードは言葉を失うくらい突き落とされた。目の前がクラクラした。自分の甘ちゃんさ加減に自分で驚いた。
だけど、それでもいいやと思った。
ありがとうのび太。
おっと、ここでどうでもいいだろうけれど書いとこう。
色々と頑張ったせいで今回の数値は安定を見せていた。
のび太にも「これだったら大丈夫です。念のため次の時も同じ検査をしてみたいと思いますので、それまでこのまま様子を見ましょう」と言われた。
そうか、数値が良かったのもあってあんなに楽しそうに雑談してたんだ。
「雑談ばっかりして、すみません」って笑ってたもの。
ナイス。