見出し画像

Sweet and Sour. 人生はその繰り返しね。ってほど、大きなテーマのお話ではないです。

甘いものは別腹とか聞くけど、違った意味で本当にそうだと思った。アフタヌーンティーに行ったのだけれど、運ばれてきたお菓子タワーを見て、このくらい食べれるでしょ?と、張り切ってチョコレートケーキから挑戦を始めた。好きなものからいくタイプ。なんのことはない、どれも普通のケーキよりちっこいのに、3−4個目あたりで「もう、お腹いっぱいです。」と、どこからか指令が出てきて、あとは訳のわからない見えない敵との戦いになった。
戦う必要があるのかすらわからない。

この、ぱっと見「眼球」が乗ったようなデザインのシューが気に入った。
けれど、これを作ったパティシエは何を表現したかったんだろう。

さくらんぼのマカロンに至っては(なぜかこのマカロンは通常のマカロンの1.5倍くらいあった。)何口に分けて食べたかわからないくらい小分けにしてちまちま食べた。一緒に行った人から「まだマカロン食べてるんですか?」と言われるほど、長時間にわたって食べてた模様。

2時間かけて、やっとタワーとお皿が綺麗になった。アフタヌーンティーっていうくらいだから、紅茶やハーブティの種類が多くて、いつもだったらそんなに何杯も飲めないのに、甘いものと一緒だからか結構いけた。どれも美味しかった。

「あー、スコーンにはジャムより先に、クロテッドクリームを塗る派なんだあ。」とか呑気なことを言ってた始まりとは違って、最終段階に突入しかけた頃、みんな食べるペースが落ち始め、「ケーキの食べ放題とかに行ける人って、すごいね。」とか、「食べ放題に行くとしたら、甘いものと中華とどっちがいい?」とか、「なんだか、フライドポテトが食べたくなった。」とか、言い出す始末。どうした?私たち。あんなにはしゃいでエレベーターでここまで上がってきたのに、どうした。
そして「テレビとかで見る、いっぱい食べれる人ってほんとにすごいよね。」とか言いつつ、お腹をパンパンしながらホテルを後にした。でも、楽しかったよ。

帰り道、あんなにお腹がいっぱいだったのに、スーパーに寄り道。どうしてもなんだかそういうものが食べたくて、お惣菜コーナーにあったフライドチキンと焼き鳥とおにぎりを買った。おうちに帰って作ってもよかったけど、なんだか久しぶりに外ではしゃいだせいか、疲れて、もう買っちゃえって。オーブンで温めたネギマの一口目の美味しかったこと。こんなに美味しかったっけ?ネギマ。
食事の後、私はデザートを必ず食べる。お母さんがずっとそうしていて子供の頃からの癖だから、今でもそうでないとご飯が終わった気がしない。そうか、今日のデザートはネギマなのか。と思いながら、さっきのマカロンとは比べ物にならないスピードで一本完食。あー落ち着く。こんなにお腹いっぱいなのに、そしてなぜ、こんなにスムーズに食べれるんだ。
要はバランスね。どっちも必要なんだね。と、妙にひとりごちながらルイボスティーをすする。

でも長い1日は終わらない。おにぎりがっ、炊き込みご飯のおにぎりがっ、酸っぱい。えっ、こんな味付け? うそっ、酸っぱい。クンクン。げーーーーーーっ。ちょっと悪くなってない?いや、悪くなってるよ。スーパーの人おおぉお。
塩辛いものは欲したけど、酸っぱいものは欲してないんだよぉ。ましてやちょっと傷んでます。いや結構傷んでます。そっちの酸っぱさです。このスーパーの名誉のために言うが、いつもはちゃんとした、そんなにそのー安さを売りにしているスーパーでもないし、お魚もお肉も、お魚屋さんとお肉屋さんが入っていて、頼んだら仕入れてくれたり、お魚を捌いてくれたりするいいお店だと、私は思っている。
これは痛恨のミスだ。温度管理かなんかで、たまたまこうなったんだよね。
でも、「信頼を築くには長い時間がかかるけど、失うのは一瞬だから気をつけないとね。」って言ってたお母さんの言葉を思い出して、お店の人にお知らせした。だって他のお客さんが買っちゃったら、スーパーも困るだろうし、お客さんもかわいそうだから。

そう、こうしてSweetなアフタヌーンティーから始まった長い1日は、Sourなオニギリで終わるのであった。ひとつの人生を生きたように思えた1日。

お腹は壊してなかった。今日も元気。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?