金子國義っていいよね。って、勝手に言ってみる。好きなんだからいいじゃん。
土、日にしなくちゃいけなくなったデザインの仕事をしながら、ちょっと休憩気味に自分が持ってる作品のことを考えてた。
その中から金子國義の作品を何点か眺めてて、亡くなってからそんなに経つのかあと思った。ついこの間だった気がするのに、早いなあ。
彼の作品は綺麗で悪戯っぽくて、ちょっとエロくて、それでも品がある。
作品でもなんでも私なりに基準があるとしたら「品」があるかないか。
説明が難しいけれど、世間的に綺麗だと言われているものでも、汚いと言われているものでも「品」がないものは苦手。
だったらその「品」って、なんだろう?って言われたら、どうなんだろうな。
自分の中にある感覚だし、それらのものを見て判断する事だから。
いや、判断しようと思う間もなく、好き嫌いが決まってしまうから、なんか上手く説明できない。
この他に、もっとエグい作品も可愛い作品も持っているけれど、でも、どれも金子國義の作品には「品」があると私は思っている。
不思議の国のアリスシリーズも、彼にしか解釈できない世界が広がってるし、芋虫のシーンでさえ、芋虫は可愛い男の子。芋虫なんて書いてない。
Alice in Wonderland [6]
The mushroom was so large that Alice decided to have a good look. She walked behind the mushroom and poked it, then looked under it. “Why are you ?” asked the Caterpillar, who sat on the mushroom, smoking a hookah.
あっ、これはあれね。
他の仕事をしなくちゃいけないというプレッシャーをちょっとでも感じると、すぐに別のことをしたくなるっていう、勉強する前に机を片付け始めるっていう感じに似てるあれ。
よし、いい作品も見たし、イラストレーターを立ち上げるんだ!
そして、昨日の続きをやるんだ!君ならできる!
コーヒーを淹れてからにしよう。
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