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寒い日がやってくる気配がするから、準備しなくちゃね。

昨日は朝方は雨だったけれど、午後から嘘みたいに晴れたのでちょっとだけ遠くまで出かけた。って言っても地下鉄で30分くらい。
たったそれだけなのに、どこの田舎?っていうくらい、畑が広がって(美味しそうな大根がたくさん出来てた。いいな)山が見えるところがある。

川に沿って歩いて、前の散歩の時に見つけたカササギを探した。
それらしき気配と声はするのに、いくら探しても全然姿が見えない。
葦の藪とか覗き込んでも、とうとう見つけることができなかった。
そのうちちょっと寒くなって来ちゃって、捜索は中止。

散歩に行くときは薄いマフラーか、風よけの上着がいるなと思いながら、近くのモールに避難。そこの中にあるカフェでまったりボーッと時間を過ごして、帰りに備えた。

帰って来てすぐお風呂。
お風呂って人間が発明した中でも最高の習慣だなあと思いながら、顎まで浸かる。
天国、天国。

昨日、昼間は肌寒いなかウロウロして、夜は夜中までドラマを見たせいか今日はちょっとお疲れさん。
これは体力的なものからくるのか、アッシャー家のせいなのかどっちだ。
アッシャー家が崩壊することは、崩壊するために存在する家族だから避けては通れない結末なんだけれど、見事に崩壊する様を見ていると色々と思うことあり。

でも、悪魔っていうのは取引する時、上手いこと細部を隠すなと思う。
それも実は一番大切な部分。
まるで「そんな事ある訳ないでしょ」っていうニュアンスを残しながら、人間の目の前に、レースのカーテン越しに見る様な柔らかな景色を見せてくる。
それを人間は、あえてよく見ようとしないで、約束を交わす。
「そんな事ある訳ないでしょ」って。

その甘ったるくネチっとした誘惑にNOを言えるピムはすごい。
自分には大切な物はないと言ってたけれど、大切な物がない人間なんていない。
天涯孤独で一人っきりだとしても、自分という存在がある以上、そこに大切なものは必ずある。生きてきた時間も信念も、他人にとやかく言われても守り抜いて来たものがあるはずだ。譲れない何か。
そういう形の大切を持ち合わせてない人間は、目に見える物や人に大切さを見出すからわかりやすいだけで、ピムの大切の方が理解できる。
なんの信念もなく、ただ「自分」という存在に単純な大切をみてる人間もいるんだろうな。それはちょっと怖い。
それすらない人間もいるんだろうか。

どっちにしても見事に崩壊したな。
大鴉もどこかまた別の世界に飛び去っていったし。

死んで当然っていう人はいないっていうけれど、そうでもないなって思う奴もいた。弱いからなのかなんなのか、でも弱いっていうのはそいつを庇う体のいい言い訳みたいで使いたくない。

映像も世界観も好きだった。それぞれのキャラクターにあった部屋もファッションもいい。
ラストには殺伐とした心に、いい具合に救いの手を差し伸べてくれる話も盛り込まれていた。
でも、結局、それも、たくさんの死体とともに積み上がった有り余る富があるから出来るっていうのも皮肉だ。
ああいうドラマを制作してて、ダメージややりきれなさなんかを感じる事はないのかな。いや、それを抱えてるから作るのか。
作り上げてしまえば、それはそれでスッキリと終われるものなのかなあ。
特に人間の薄汚い業みたいなものに、作り物だとはいえ触れ続けると、ちょっと痛みそう。

本当にいつも思うけれど、何かを作り出せる人ってすごい。
生み出すために、犠牲を払うってこともありそうに見えたりする。
いろんなものを見せてくれて、読ませてくれて、本当ありがたいこと。

私なんか人が作ったフィクションの世界に、こんなにも天気のいい土曜日に心がぐるぐるして思考が止まらない。
バカみたいだな。

ちょっと楽しいことしよーっと。

夜になったらあったかいブランケットが、気持ちよく感じそうだから、とりあえずくるまってベランダのベンチでココア飲もう。
楽しい週末を!






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