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7頭の引っ越し

冬が来る前に…

もちろん、簡単に7頭の猫と家族になることを決断したわけではなく。
何度も家族や親戚と話し合い、両親も高齢なので、結局この決断は私が最後、全責任を負うことになるから最終決断は私に委ねられたわけで。
1~2頭だけ飼うことにして、あとは保護猫施設に相談してみてはどうか?
という意見もあったが、その時点で2か月近く7頭の世話をしていたので、7頭の中から1頭か2頭…なんて選べるわけもなく。
幸い、自宅には広めの空き部屋があったので、そこを猫部屋にすることにして荷物を移動し、掃除していよいよ引っ越しが決定した。

前日の準備

前日になり、とりあえずおもちゃなど生活に必要なさそうなものを引っ越した。あとは、百円ショップで頭数分の洗濯ネット(家に4枚あったので追加で4枚くらい)を購入。
家に帰って広げてみると、想像よりかなり小さくて使えるか不安なところもあったが、体格が小さい猫もいるので大丈夫かな、と思い直した。

いよいよ、当日

とりあえず普通にえさと水をやり、その間にバリバリタワー2つを解体、トイレの砂のまだ使えそうな部分をビニール袋に詰め、他は捨てる。トイレをきれいに洗う。車に乗せる。水入れやえさ入れなど必要物品もまとめ、いよいよ猫たちの捕獲に取り掛かった。
いざ捕まえるとなると、気が引けるというかかわいそうというか…迷いつつも、まずは体格の小さい三毛を百円ショップで買った小さめのネットで捕獲。チョビが警戒心が強くて捕まらないのではないかと予想していたが、意外と早く捕まえられた。チャコ、ボーも次々捕獲。
ボーを入れた家に前からあった洗濯ネットのファスナーが壊れていたようで1度逃げられてしまったが、すぐに違うネットで捕獲できた。
ねーさんはすぐ捕まえられるだろうと思っていたのだが、結構逃げられた。何とか捕まえることができて、あと残り2頭。

体感1時間の追いかけっこ

残り2頭が全く捕まらない。
すでに捕まった5頭は、なんとか逃げようと後ずさりしてみたり鳴いてみたり…
2頭を全力で追いかけまわし、クロが衣装ケースに隠れたところを何とか捕獲。
残り1頭。
ユキは、クロより若いのかずっと逃げていた。
カーテンをよじ登りエアコンの上で様子を見たり、忍者のように飛び回る。
私も体力の限界を感じて、とりあえず6頭を車に乗せることにした。
私がその場を離れたら少し落ち着くのでは、という思いと、仲間を車に連れて行ってしまったら観念するのでは、という期待。
そっと戻ってみると、押し入れの下段で目を真ん丸にしてこちらをうかがうユキが居た。
なんとかネットに入ってもらい、車に乗せる。

車が動き出す

忘れ物が無いか確認し、家の鍵をかけて出発。
スペースの都合上、後部座席の衣装ケースの中に4頭(クロ、チョビ、チャコ、ボー)、助手席の座席の段ボールの中に2頭(ミケ、ねーさん)、助手席の足元に1頭(ユキ)という配置になった。
後部座席の4頭は、あまり声を出さずおとなしく乗っていた。助手席の座席にいる2頭は、運転している私が見えるのでずっと鳴いていた。道中、ねーさんが過呼吸気味になって心配した。
なんとか無事に、車が自宅に着いた。

引っ越し完了

自宅には、母と叔母たちが到着を今か今かと待ち受けていた。
荷物を全員で一気に運び、まずはバリバリタワーやトイレを設置した。
その後、猫たちを放し、しばらく猫たちだけにした。
1時間くらい経って、水をもって猫部屋に行くと、ボーはすでに部屋の散策をしていた。彼は、初対面の時から社交的で、積極的。
チュールを7つの入れ物に分けて持って行ってみる。
みんな匂いにつられて出てきたが、クロとユキは押し入れから出てこなかった。クロに入れ物を近づけようとしたら、「シャー!!!」と威嚇されてしまった。でも、そこに置いておいたら結局食べていたwww
ユキに近づけたら、すぐには来なかったがそばに置いておいたら食べていた。
5頭はすぐ新しい環境に慣れて、思い思いに過ごすようになったのだが、クロとユキは慣れるまでに2~3日かかった。

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