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ちょっとスピリチュアルな体験

たくさんの仲間たち

これまで、実にたくさんのペットを迎え、そして見送ってきた。
実は自己紹介に書いたペットは一部で、細かく書いたらもっとたくさんの命と出会い、別れてきた。
例えば、ハムスター。
ハム太郎が流行った時期か、その前か…
子供たちがまだ幼いころ、2匹飼っていた。
オスなのかメスなのかわからず飼っていたら、子供が生まれてしまった。
何匹生まれたか、何度生まれたかは正確に覚えていない。
子供が生まれてしまったので、大きなケージの真ん中に金網を取り付けて2匹を仕切り、赤ちゃんたちを新しく買ったケージに移したり…
仕切ったはずなのにまた生まれたり…
金魚も飼っていた。
お祭りですくってきた金魚が、思ったよりも丈夫でどんどん大きくなり、そのうち卵を産んでしまった。
そのまま置いておくと卵が食べられてしまうと聞いたので、金魚鉢を買ってきたり世話をしてみたら卵がかえって、稚魚は何を食べるのかどう世話したらいいのかまた調べて…結局、育て上げられなかったと記憶している。

初めての体験

こんなたくさんの出会いの中で、一度だけ不思議な体験をした。
笑われるかも…おかしいと思われるかもと思って、家族にも話していない。
それは、キャバリアの「なる」との体験。

彼とは生後8か月の頃、先住犬のショコラがトリミングに通っているペットショップで出会った。母が「大きな子がいるね」と、興味を持ったのがきっかけ。確かに他の子は生後2~3か月で、彼だけ少し大きめだった。
母がしきりに「あの子売れ残ってるの?」「売れ残ったらどうなるの?」と聞いてくるので、もしかしたら1歳過ぎても売れなかったら保健所行きなんじゃないかと言ってしまった。今はそんなことはないだろうが、今から10年前なので、もしかしたら…と思って言った言葉が母に深く突き刺さってしまい「ちょっとこの子を抱っこしてみていい?」と母が言った。
抱っこすると可愛くて、ケージに戻せなくなってしまった。その当時、売れ残っていた子はセール対象で、彼は生体価格3万円だった(ワクチン代などは別途)(ちなみに生後2か月で買ったショコラは13万円)。父がお金を払い、家族になった。
父がその当時好きだったアニメの「NARUTO」から「なる」と名付けた。
ショコラは猫っぽい性格で、かわいいが気まぐれ。対してなるは犬らしく、いつでも忠実だった。ショコラより体も大きく声も大きい。
ショコラは賢く、日本語を理解しているのか感情をくみ取るのがうまいのか、とにかくおりこうさん。
なるは、何事にも一生懸命でまっすぐ。ショコラに比べるとちょっとおバカっぽい天然くん。性格は対照的だが仲は良く、楽しく過ごした。
ショコラは人間には社交的だが犬には閉鎖的で、ドッグランに連れて行っても他の飼い主さんには行くのに犬には全く行かず、目を合わせない。
なるは、飼い主さんにもほかの犬にも興味津々。とても社交的だった。
残念ながら、2歳になったころアレルギーが発覚。その後、心臓病などの病気になりドッグランに行けなくなってしまう。
毎日、服用しなければならない薬も増え、発作も多くなり、亡くなる数か月前には獣医さんに「2~3日が山」と言われ息も絶え絶え、夜も油断ならない日が続いた。
亡くなる5日前くらいから、やや快方に向かう。
1か月くらい散歩に行けなかったのに、外にだっこして連れ出したら力強く歩いてみたり、大好きなおやつを元気な声でねだったり…
家族の誰もがなるはこのまま元気になり、また一緒に楽しく暮らしていけると思った。
そして、夜中。
その日は母がなるのそばで寝る番だった。
私は自室でなぜか眠れず、やっとうとうとし始めた頃、母に起こされる。
「なるがしんでる」
慌てて飛び起きたら、なるがトイレに倒れていた。
夜中、トイレに起きたと思ったら、そのまま倒れて動かなくなったそうだ。
私が抱き上げるとまだ暖かかった。でも、全く動かなかった。
なるを抱いたまま、放心していた。
母に「寝かせてあげて」と言われて我に返った。
少し休みなさいと言われて自室に帰ったが、一睡もできなかった。
花見の時期でそんなに気温も高くなかったが、母が遺体の腐敗を気にして早めに葬ってあげたいというので、その日の午後火葬した。
火葬前のセレモニーで、恥ずかしいくらいボロボロ泣いた。
なんだかわからないが、とにかく泣いた。
あっという間に骨になって、抱っこしたらとても軽かった。

今までたくさんペットと別れてきたのに、こんなに辛いのは初めてだった。
仕事にも行けなくなり、結果辞めてしまった。
毎日、家を掃除してなるの毛を拾い集めたり、羊毛フェルトでなるのぬいぐるみを作ってみたり、毎日骨壺を抱っこして話しかけたり…
今考えると、ちょっと気が触れていたかもしれない。

3日目

亡くなって3日目の夜中、ふと目が覚めるとなるがいた。
(光の塊のようなものが浮いていて、なるだ、と直感した)
くるくるくるくる回っている。
私は「あぁ、病気も無くなって元気に走り回れるようになったんだね」
と声をかけた。
その次の日からとても落ち着いて、普段通りの暮らしができるようになった。

10日目

亡くなって10日目。
ショコラに「最後(火葬の炉に入る直前)大丈夫だよって声をかけるからね」と言ってふと、なるの最後の時に「がんばれ」と声をかけたのを思い出した。
いまさら、何を頑張るのか。
今までさんざん頑張ってきたなるに、最後の最後にまた「がんばれ」なんて…
でも、なるが家族から離れるのを怖がっていた気がしたから
「火葬が終わったら楽になるし、ずっと一緒に居られるからね」っていう意味だったんだけど。
「大丈夫、怖くないよ」って言ってあげればよかった。

43日目(六七日)

夜中にざわざわした。
夢か幻か…なるを久しぶりに抱っこした気がして、目が覚めた。
久しぶりの感覚。腕が少し痛い。
目が覚める直前、足音も聞こえた気がした。
目覚めているときにはもう思い出せない、懐かしい音。
嬉しいような、悲しいような、怖いような?
ちょっと泣いた。

53日目

今朝の夢
なるがお尻で歩いてたwww
ちんちんしてるみたいな格好で、お尻を床につけたまま移動している。
「なる~久しぶり~」って抱っこして「軽くなったね~ガリガリだ~」って思ったところで目が覚めた。
目が覚めてから、あの不自然な恰好=骨壺に入った状態なのでは?と気づく。
骨壺が狭いから早く広いところに埋めてくれ、って言ってるのかな?それとももっと骨壺を抱っこしろってこと???

128日目

今朝、夢の中でなるを抱っこした。
久しぶりの感触。ずっしり重かったwww
お盆で帰って来たのかと思ったけど、お盆過ぎてたね。(2023年8月18日)

183日目

夜中、久しぶりになるが自分の胸の上に乗っているような感覚がして、なるを思い出した。泣いた。
私の誕生日をお祝いに来たのかな?(前日が自分の誕生日だった)
それとも、最近猫のことばかり考えているから嫉妬した?www

ちょうど亡くなって1年目の夜中

周りが暗くてどこだかわからない場所。
遠くに小さくトンネルの出口のような明かりが見える。
でも、そっちには怖くて行きたくない。
そんな状況の夢で、私はその怖がっているものに対して「大丈夫、怖くないよ」「今度はきっとたくさん幸せになるよ」と励ましている。
目を覚ましてから、多分なるが生まれ変わったんだと気づく。
転生してしまったから、もう、私のところに会いに来ないんだな、と。

せっかく新しいスタートを切ったのに

探しても飼えないのに、つい「4月13日生まれ」の犬猫をペットショップで探してしまう…
もし「なるの生まれ変わりだ」とわかっても、今はショコラと猫7頭が家にいるので絶対飼えないのに。
それに、また私のところに来るより、他の人のところに飼われたほうが幸せになれるかもしれない。
一度、ショコラのトリミングの時に、メスのキャバリアを見かけた。
確か、4月13日生まれだった気がする。
母が「なると同じ犬がいるよ~」と話しかけてきたけど、見ないようにしていた。多分彼女はなるの生まれ変わりじゃないと思う。きっと私なら見ればすぐわかるはずだもん。

と思ったけど、その子が売れてしまってからやっぱりあの子がなるの生まれ変わりだったのかな、と思ったりしている。
最近はもう、ペットショップに行っても「4月生まれ」の子が居なくなり、平穏。もう探すこともない。

きっとどこかでたくさん可愛がられて、アレルギーも病気もなく幸せに暮らしていると思う。

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