クロとボーの喧嘩
喧嘩が始まった
伯父の家の中に入れた際、和室4畳半と洋室10畳の続き部屋の仕切りを取り払って、そこに7頭全部入れていた。
最初は特に何もなかったが、1か月ほど経った頃、その中のオス2頭が喧嘩を始める。
7頭の中にオスは3頭居たのだが、その中の2頭が喧嘩して、残りの1頭は喧嘩が始まると影に隠れていた。
世話をしに行くと「ニャー」とみんな一斉に「ゴハンくれー」みたいな声をあげる。まずはえさと水を準備して、そちらに猫たちが集中したら、トイレの掃除。そのあと軽く部屋全体を掃除。部屋掃除が始まるころには、思い思いにくつろいだり、トイレに行ったり、水を飲んだり、掃除をしている私に「遊んで~」と寄ってきたり…様々な行動をとる。
その、本来くつろぐ時間帯になぜか「わーーーーお」というけたたましい鳴き声が始まった。
私がいるときは、やらない。
トイレの砂や、掃除で出たごみを処理しようと私が別室に移動したとたんに始まるのだ。
「なに?」と大きい声を出して猫部屋に戻ると、知らんふり。
物陰に隠れて見ていたら、オスのうち年上そうな2頭がやりあっていた。
日に日に喧嘩はエスカレートしていき、引っ越し直前、ボーが左の後ろ足から出血していることに気が付いた。噛みつかれたのか、えぐれているようにも見える。シーツを細く裂き、保護するように巻いてみたが、翌日にはほどかれていた。
swでえええええええええええええええええええええええEE
(ボーちゃんが打ってくれたので記念に残しますwww)
引っ越し後、さらにエスカレート
新居(自宅)に引っ越した後、今度はクロの首元に大きなケガが見つかる。
押し入れにネットを張ってそこにボーを入れてみたりしたが、すぐ出てきて喧嘩が収まらない。とうとうボーはきちんと歩けないほどの足のケガで足を引きずって歩くようになり、クロは首から血を流し元気がなくなっていた。
このままではいけないと思い、ボーを人間と同居させ、クロは猫部屋に残すことにした。
ボーの部屋をどこにするか…
どちらを人間の部屋に連れてくるか迷ったが、結局、ボーがメスを追いかけていることでメスに嫌われていることはわかっていたので、ボーをケージに入れて人間の部屋に同居させることにした。
ボーの部屋に関しては、こちらの記事を見てほしい。
平穏…?な日々
ボーが人間の部屋へ移動したことで、猫部屋はオス2頭・メス4頭になった。
メスがおてんばすぎて、取っ組み合いをしたり追いかけっこをして元気に走り回る中、オス2頭はひっそりと暮らしている感じに見えた。
えさの時間にはちゃんとえさを食べに現れるし、心配はしていなかった。
そのうち、クロがおやつを噛むのに苦労していることに気付いた。
私が使っているおやつは、グリニーズ。
噛むことで歯磨き効果が得られるおやつだった。
うまく嚙み砕けなくて口に含んだおやつを右に寄せ…左に寄せ…なんとかごっくん。という感じ。
ショコラ(パピヨン12歳)も、10歳を過ぎたころから固いものを与えるとそんな感じだったので「あ…高齢なのかな」と思った。
結局、クロはグリニーズを食べられなくなった。
次に与えたのは、チュール。
最初はみんなにグリニーズ、クロにはチュールをあげていた。
段々、みんなチュールがいい!!!と寄ってきてしまうので、困っていた。
クロには丸々1本あげて、他に子にはカリカリに少しトッピングする形にしてみたりした。
クロは段々と食が細くなり、カリカリも食べなくなった。
チュールを1日3本あげたり、缶詰をあげたりして対応していたが、とうとう何も食べなくなってしまう。
というか、チュールを与えても吐いてしまって、何も受け付けなくなった。
何も食べていないのに吐きたいようで、トイレにこもって口周りに猫砂を付けて力なく倒れていたこともあった。
病院受診を何度も考えたが、猫部屋でほとんどの時間を過ごしている猫で、詳しい症状を聞かれても獣医さんに説明できないだろう、と母が言うので迷っていた。
そして、翌日。
いつもならこちらを向いて座っているはずのハウスに、クロがこちらに背を向けて倒れていた。
おかしいと思って近づいてみると、まだ息はあった。
すぐにハウスから出し、ペットベッドに寝かせて水をあげてみたり撫でたりしてみた。瀕死の状態なのに、撫でるとしっぽを振るクロ。
どうしよう…と思っていたら、母が帰宅した。
「クロが瀕死なの」と母に報告し、一緒に猫部屋へ行く。
もうクロは、動かなくなっていた。
早い時期に動物病院に行っていれば、まだ生きていたかもしれないという気持ちと、カリカリも食べられなくなっていたから老衰かも、と言う気持ちと…色々な思いが複雑に絡まっていた。
クロは、亡くなった当日は目が閉じなかった。誰が閉じようとしても閉じなかった。
翌日、朝起きてふと見ると、目をきっちり閉じていた。
ずっと、猫たちを守っていた凛々しいリーダーの顔をしていた。
亡くなったその日は心配で目を開けていたけど、翌日には誰かにリーダーを受け継いで安心して目を閉じたのかな…と勝手に思っている。
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