見出し画像

海を好きになった理由

海は苦手です。

夏も、体がそんなに強くないし、すぐへばってしまうから、そこまで好きではありません。

そもそも私は、夏らしいことに興味がない方です。
バーベキューとか、ビアガーデン、お祭り、海、プール。
率先して「行きたい!」とは思いません。

だったら家でゲームをしたり、漫画やアニメを見たり、部屋を暗くして映画を観たりする方が好きな、
完全なインドア派というやつです。

季節も、夏とは正反対の冬の方が好きですし。

なぜ海が苦手になったかというと、小学校の思い出にあります。

当時、妹と通っていたスイミングスクールには夏合宿がありました。
海の近くの宿舎に泊まり、海で練習をするという内容で、私と妹は日焼け止めを塗らなかったせいか...(そこらへんは記憶が曖昧です)肌がただれてしまう程の日焼けをしてしまったんです。
お風呂に入るのも痛かったし、妹の背中の日焼け具合が目に焼き付いて、それはそれはトラウマになりました。
日焼けに効くという、アロエを何度も塗ってもらって、アロエのギザギザがムカついて嫌いになりそうなほど。

それ以来、夏、海、が苦手になってしまったんです。

付き合いや、グループのノリで行くことはあっても、自ら夏らしいイベントをしようなんて気持ちになったことはありません。

そんなふうに過ごしていたある時、
夏大好き人間を好きになってしまったんです。

夏が近づくと「早く夏にならないかな〜、でも夏がきたらすぐ終わっちゃうなぁ、嫌だなぁ」
と、まだきていない夏を想像して、夏が終わることを考えて勝手に悲しくなる、夏大好き人間。

実際梅雨が明けた途端にテンションが上がり
目を輝かせ「夏だ〜!やっと俺の季節がきたわーー!!」と、海やプールにバーベキュー、花火にお祭りを聞きつけたらすぐ繰り出して行き、
そして8月が近づくと
「もう夏終わっちゃうよ...夏ってさぁ、早くない!?」と短すぎる夏に散々文句を言っては、また勝手に悲しくなる。それが毎年のルーティン。

ある時は、好きな人の好きな場所だし、久しぶりに海を見に行ってみようと勝手に1人で江ノ島へ行った私を「案内したかった」と怒るくらい、海が大好きな夏大好き人間。

そんな夏大好き人間と一緒にいたら、夏を心待ちにする彼を好きになり、あんなに苦手だった夏や海も日焼けのことも、いつの間にか悪くないかもな、なんて思えるようになりました。

もちろん、今も自ら海へ行くことはしませんが、海へ行けることをわくわくしている彼の姿を見ることが、楽しみになっていることに気がついたんです。

好きなことも好きな季節も正反対な2人だけど、これから先もずっと、真夏の太陽のような夏大好き人間の好きな海を、私たちの子供と一緒に眺めていくことになるんだろうと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?