子ども部屋おじさん東京へ行く。その②

 ジェットスターを使い格安で東京に到着した私は、昼食のためにハロヲタにはお馴染みの場所へ向かうことにしました。

和処 黒木に行く。

 10時前には成田空港に到着し、空港を少し散策してから電車に乗った私は、水道橋駅で下車し、昼食に向かいました。目的の場所は『和処 黒木』。ハロステの料理コーナーで講師を担当していた”くろっき”こと、黒木料理長のお店です。実は昨年のバーイベの際にも訪問を企てていましたが、残念ながらお休みで伺えず、今回2年越しの念願が叶いました。
 水道橋駅から歩いてすぐで、開店の少し前に到着すると、先客が1名待っていました。隣に立たせていただき待つこと数分。黒木料理長ご本人がのれんを掛けに登場し、私のテンションは高まります。開店同時に入店した私に、黒木料理長は「何にしますか?つってもメニューは2つだけですが」と優しく声をかけて下さりました。Twitterで事前に日替わりの内容を確認していた私は、迷わずに日替わり定食を注文しました。

黒木料理長の料理を頂く。

 先客さんも同じく日替わりを注文していた様子で、2人分の準備を始めた黒木料理長。開店から数分で次々とお客さんが訪れ、小さな店内には私を含めて5名となりました。
 そして、先客さんに続いて私の日替わりが到着。この日のメインは豚キムチでした。豚キムチに味噌汁とごはん、さらに生野菜サラダとマカロニサラダ、冷や奴の小鉢3つというランチには十分な内容です。
 最初に箸をつけたのは生野菜サラダ。みずみずしい野菜に胡椒の利いたドレッシングは相性が抜群で、サニーレタスの甘みを十分に感じることが出来ました。味噌汁を一口挟んで、メインの豚キムチへと箸を運びますキムチのほどよい辛みに豚肉の甘み、さらにそれぞれの旨味が見事にシンクロしており、今まで食べた豚キムチの中で一番美味しいと言える一品でした。その他の小鉢も美味しく、かなり充実した昼食でした。

和処 黒木で感じたこと。

 小さいながら整った店内に美味しい料理。外の豪雨を忘れて楽しい昼食を楽しむことが出来た和処 黒木での時間で、もう一つ感じたことがあります。
 店内の端には4人掛けテーブルが用意されたいましたが、椅子を上げて使えない状態になっていました。私が食べている途中で、サラリーマン数人のグループが来店し、そのテーブルを使えないかと黒木料理長に尋ねていましたが、料理長は「一人でやっているので。申し訳ありません。」と丁寧にお断りをしていました。もちろん、そのグループが入店すれば店の売り上げは増えますが、一人で回せる容量を考慮しての黒木料理長の決断は素晴らしいものだと思います。今は利益を上げること、コスパ良く・タイパ良くがキーワードになりどこも利益と効率ばかりを重視して、様々な所で無理が生じてきているように思います。そんな世の中にあって、身の丈に合った決断の出来る黒木料理長は本当に素晴らしい方だと思います。
 それから10分ほどして私がちょうど食べ終えた頃に、次のお客さんが姿を見せました。他に空き席がなかったため、私はすぐに会計を済ませて店を後にしました。料理だけでなく、大切な何かを学ぶことが出来た貴重な時間となりました。
 美味しい料理を提供して下さった黒木料理長。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?