子ども部屋おじさん。東京に行く。その④

 愛生ちゃんのバーイベで心を満たしそのまま船堀で1泊した私は、翌日電車で新大久保へと向かいました。

新大久保へ行く。

 韓国料理が好きで、昨年秋には韓国一人旅にも行ってきた私。今回も韓国グルメを求めて、大阪鶴橋と並ぶコリアンタウンである新大久保へと足を運びました。
 新大久保へは新宿駅から徒歩で向かいました。地下鉄を降りて地上に上がり、歌舞伎町を抜けて新大久保コリアンタウンへと続くルートは韓国一の繁華街ミョンドンとも似た雰囲気であり、正直、漢字とハングルの違い位で、韓国と日本がいかに近い国かを実感しました。韓国料理や雑貨のお店が建ち並ぶ通りを抜けて大通りへ出ても、ミョンドンを彷彿とさせる雰囲気が続きます。途中、トイレ休憩を挟んでサムギョプサルの食べ放題が出来るお店を探しますが、これも韓国と同様、1人OKの店がなくかなり苦戦します。結局、以前にも行ったことのある、大久保駅近くのヘルシー韓友家というお店に入ることにしました。


サムギョプサルを食べる。

 予約をしていなかったため、席が空くまで15分ほど待った後に入店。この店も1人から頼めるメニューはサムギョプサル食べ放題のみのため、迷わずに注文し、ランチタイムがスタートしました。
 ここはサムギョプサルや韓国料理をビュッフェ形式でいただけるお店で、まずはお肉とキムチを取って鉄板に並べます。お肉は普通の豚肉と、ハーブ、唐辛子、生姜焼き風の4種類があり、特に美味しかったのが生姜焼き風です。タレに漬け込まれたお肉は絶妙に柔らかくなっており、キムチ・サンチュとの相性が抜群。結局後半はこのお肉ばかり食べていました。
 お肉の他には、チヂミやチャプチェ、スンドゥブなどの韓国おかずたちが並んでおり、中でも人気なのがヤンニョムケジャンです。カニは小ぶりながら身に甘みがあり、辛いヤンニョムとの相性も良く。2,000円を切る食べ放題とは思えないクオリティでした。
 お肉にカニに、多種多様なおかずを堪能し、充実したランチタイムでした。

デザートを食べる。

 満腹で店を後にした私は、デザートを探して再び新大久保の待ちを歩きました。様々な韓国スイーツに目移りしながら、たどり着いたのはホットクのお店です。ホットクは大阪鶴橋でも、そして本場韓国の南大門市場でも食べた事があり、一番好きな韓国スイーツです。
 食券を買ってならんで待つこと数分。熱々のホットクが到着しました。モチモチの生地の中には、優しい甘さのハチミツとナッツが入っており、生地とナッツの食感の違いが何とも言えない楽しさでした。

新大久保の感想

 約2年ぶりの新大久保で、その間には韓国旅行も経験し、韓国には少しは詳しくなっていたつもりでしたが、韓国旅行後であっても十分に新大久保を楽しむことが出来ました。むしろ、新大久保ならミョンドンの雰囲気を、鶴橋なら広藏市場の雰囲気を感じることが出来るので、韓国へ行く前に国内で予行演習がてら楽しむことが出来ると感じました。
 新大久保でも、他の地域と同様に外国人観光客の姿が目立っていました。欧米からの訪問者からすれば、日本と韓国は我々が感じている以上に似ている国であり、日本にいながら韓国を感じられる新大久保は、東アジア以外の旅行者にとっては非常にコスパ・タイパよく東アジアを体験できるスポットなのではないかと感じました。日本にはコリアンタウン以外にも、横浜と神戸元町の中華街があり、コリアンタウン・チャイナタウン・そして周辺の商店街が手を組んで、日本にいながら東アジアを周遊できるツアー的なモノを企画するのもよいのではないかと感じました。
 外国人観光客が日本や東アジアを楽しめると同時に、日本の各地域にも十分に恩恵が行き渡る方法があるように感じた新大久保でした。

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