運痴もまた楽し
オラヴ153です。
いわゆる流行り言葉とかまったく興味がなくて、なんだったら好きではなかったりします。
そんな私がひょんなことから『推し』を見つけました。
もうこれはテレサテンのめぐり逢いです。(古っ)
さぼてん主婦様🌵
こちらを書かれています。
何が好きかというとひと言では言い表せないのですが、スキというより惚れたという感じです。
語彙力不足で申し訳ないのですが、是非お読みいただければきっと分かってもらえるはずです。
はい、さて、さぼてん主婦🌵様は(勝手に🌵つけてしまってごめんなさい🙇♀️)はスポーツ大好きのアクティブ女子でいらっしゃるのですが、推している私はというと、ちょうど真向かいの位置にいます。
正反対というやつです。(無いものに惹かれるもの)
つまり、運動音痴なのです。
運痴💩
運動には音階はないのですが、レベルは存在します。
跳び箱や縄跳び、水泳にもありましたね。
何級、とか。
ベースボールサッカー⚽️というのが体育の授業にあり、私はそれが大嫌いでした。
順番が来る前になんとか終業のチャイムが鳴らないかと祈るような思いで何度も時計を見ていました。
挙げ句の果てには具合が悪いとか、お腹痛いですとか適当な言い訳をして校庭の隅っこで見学するという暴挙に出ました。
小学校低学年の時から嫌なことから逃げ出す足だけは速かったのです。
水泳も水を掻けば掻くほど沈んでいき、かなり進んだだろうと立ち上がると8メートルくらいの所だったとか。だって蹴伸びすればそれくらい普通にいきますもの。
到底泳げるとは言えません。
バレーボールの授業ではサーブを打つ番が回ってくると私より仲間が落胆していました。
せっかくサーブ権取ったのに、よりによって…という憤りが顔にありありと浮かんでいました。
いい?サーブっていうのはそっちからこのネットを超えて向こう側にボールを入れることだからね!と厳しくも優しい叱咤激励も虚しく、私の打ったボールは手の甲をかすった後、なぜか私の後方にコロコロと転がっていきました。
そして中学生になって入ったテニス部。
(美術部から友達が多くいるという理由だけで転部)
先輩が球出しをしてくださって順番に1年生が打っていきます。
いよいよ私の番。
ドキドキしながら構えると、先輩の様子が何か変なのです。
下を向いて肩を震わせています。
何があったのかわからないでいる私に顔を上げた先輩の目には涙。
真っ赤な顔をして言われたのです。
あなたの構え、なんかヘン!
何がおかしいのかわからないけど、とにかく面白い!
そう言うとアッハッハと笑いながらとりあえずボールを出してくれます。
そのボールに食らいついて思いきりラケットを振ります。
ボールはラケットをかすりもせずに後ろへ飛んでいきました。もう一度飛んでくるボールに今度こそはと思いきり振りましたがやはり空を切るだけです。
先輩はじめ、そこに居合わせたすべての人たちが声を上げ涙を流して笑いました。
ワッハッハッハーーーーー!!!!
私はその後、テニス部のマネージャーに転向しました。
月日は流れ、息子は中学校でテニス部に入部しました。(まさかの因縁)
大会の引率で付き添い、試合に出る息子を応援です。
彼は後衛。ゲームメーカーです。
カットサーブで翻弄し、後ろから相手の隙をついてオンラインギリギリにボールを浮かして落としたりしていきます。
試合後、息子に感想を伝えました。
あんた、よくラケットにボールが当てられるわね〜
感動したわ。
それに対して息子は真顔で答えました。
いや、逆にあんな大きなラケットにあの小さいボールを当てられないっていう技術の方がすごいから、それオレに教えてくれない?
いや、教えてあげない…
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