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お金について聞いてきた!!

お金。
何かの対価として支払われるもの。
わたしと妹は小さい頃から決められた手伝いをしていた。
わたしは玄関を掃き掃除。
サンダルや靴を全部靴箱にしまい、箒で掃く。
妹は新聞とヤクルトを取りに行く。
たぶん中学に上がる頃までその手伝いはやり続けたと思う。
でもしかしだ。
それで特にお駄賃をもらった記憶がない。
月に一度決まったこづかいをもらった記憶もない。


なぜか。

うちは貧乏なんだから。
…………


母が何かにつけ口にしていた言葉だ。


これは子供心に非常にインパクトがあった。


我慢しなくちゃ。 
お小遣いが欲しいなんていってはダメだ。
だからわたしはずっと我慢してきた。
小学生の時にフェイクファーのブルゾンが流行った。
白くてふわふわのそれは着た友達は可愛くてアイドルみたいに見えた。
襟が大きくフランスのお人形が身につけていたつけ襟のようなブラウスも流行っていたことがある。
近所の洋品店とかスーパーの衣料品売り場にも飾ってあった。
欲しくて欲しくてたまらなかった。
ずっと眺めているだけで手に取ることもできなかった。
ほら、帰るよ!!
母の少し追い立てるような声の中に、そんなもの買わないよ!という怒気を感じ取ってわたしは何も言えなかった。
あの何度も何度も振り返り、足を引きずるように家路についた悲しみをわたしは今でも憶えている。


母の言うことは正しかった。

あのね、貯めるのは大変。
でもね、何十年掛かって貯めたお金だって使ってしまうのは一瞬なんだよ。
だから考えずに使ってしまわないで、とにかく貯めなさい。


結婚してからオットのサラリーをどうにかして貯めなければ貯金貯金貯金。
ひたすら搾るように貯め始めた。
そうやっていくうちに貯金は少しずつ増えてきた。通帳を眺めてはニンマリする日々。
しかしある日オットに言われたのだ。
毎日が楽しくない。面白くない。
こんな風に暮らしていて、何のために働いてるのかわからない。


それでも家を持ち、車を持ち、息子を大学まで借金を背負わせずに出してあげられた。
オシャレも忘れなかった。家族旅行にも行った。


今度は自分のお金のことだ。



そこで夢☆相談室で行われる『お金のことを聞いてみよう』というワークショップに参加したのだった。
FPのペペシさんを講師にお金の疑問を参加者が質問していく。
子供たちのお小遣いという枠から大人もお金について考えることもできるという、目から鱗の意識改革!!


相談員の方たちも参加者の1人となってさまざまな我が家の子どもたちへのお金教育について語る。
あー失敗したかなあ。
頭を抱える参加者たちにペペシさんがその嘆きに丁寧に答えてくださり、こうすればいいんですよ、それいいですね、などとわかりやすく説明してくださり、励ましてくださる。

最後は不安なことについてつい熱くなって話が止まらなくなるわたし。
時間はオーバー。
くましなさんが申し訳なさげにそろそろ…と口を挟んでこられる。
皆さんがあっ、という顔をされるのが面白い。


まだまだ話し足りない。
そんな名残惜しさと妙な達成感のうちにZOOMから退出したのだった。

皆んな同じようなことで悩んでる。
それがわかっただけでも十分だった。


夢☆相談室は皆さんのお陰様で楽しくお金のことを考える一夜となりました。
みなさまの益々のご活躍をお祈りしております!!!!!

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