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2001年3月に起こった室蘭市女子高生失踪事件。失踪前、彼女のPHSと繋がった2つの通話の内訳をあらためて確認しておくと……

この事件に関心ある方ならご承知のように、失踪直前に彼女のPHSと繋がった電話が2本ある。

①バスから降りたとされる13時41分(ちなみにバスに乗っていた乗客24人、同バス停で降りた11人──彼女を抜かすと23人と10人──による目撃証言はナシ。歩行者も同様)の1分後の13時42分に繋がったもの。彼女の回答は「下(山や丘にある住宅地より下に位置する市街地の意)に着いたよ」。

そうして、
②その4分後の13時46分に繋がったもの。彼女の回答は「いま話せないから、あとでかけるね」。

これら2つは、彼女の彼氏がかけたものとされる。されてきた。各考察系YouTubeでもそうなっている。

だが、どうも違うという話があるようだ。当時の『週刊朝日』の記事によると、

「彼女のPHSの記録だと、午後1時45分頃、友人の女の子から電話がかかってきている。麻未さんは『いま、用事があって話ができないから、かけなおすね』と言ったそうですが、その後、電源は切られたまま。通話の場所がパン屋から十数メートルのバス停付近だったことがわかっています」『週刊朝日』2001年4月13日号

友人の女の子?  それだと、以下のようなYouTubeの内容が成り立たなくなってしまう。

確かに、いまからバイト(講習)に行く人間に対し、再度、わずか4分後(くだんの記事に則ると、3分後)に電話をしたのが気になる部分ではあったが、2つの電話が別の人間によるものならば、その疑問は解消する。

いや、解消はするが、依然、気になることはある。できれば、2つの通話において、かけた側と彼女の厳密な会話の内容を知りたい。

はたして、彼氏がかけた際のそれは、
「もしもし」
「もしもし」
「いま、どこにいるの?」
「いま、下に着いたよ」
「あ、そう。じゃあね」
といった、最小限のシンプルなものだったのだろうか。

2つめの電話では、“電話の向こうにいる麻未さんの様子は落ち着いたものだった、室内にいるような感じだった”といった旨の内容が伝えられているが、それは彼氏ではなく、女友達による証言だったのか?

なんにせよ、電話で話した者による、世に向けての生の証言(インタビュー、もしくは手記)がまったくないため、いまいち腑に落ちず、モヤモヤしたものが残る結果になっている。

いまさらながらもやはり、2つの通話の、厳密で正確な内容を知りたい。それが真相解明ないし進展の鍵になるのは間違いない。

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