見出し画像

17歳の田舎のピュア・ロック少年(笑)が『ちわきまゆみのオールナイトニッポン』(1986年10月〜1987年9月OA)から教わったロックな楽曲の数々について

『ちわきまゆみのオールナイトニッポン』

自分が最初に熱心に聴いたロックなラジオ番組だ。それまでも音楽番組という形ではセーラ・ロウエルの『ポップス・ベストテン』や『クロスオーバー・イレブン』などは聴いていたが、当時を知る人はご存知のように内容的にロックに特化はしておらず。

1986、7年当時、自分は高専という5年制の学生にして(年齢的には16歳から17歳にかけて)、その敷地内にある寮にいて、時代錯誤の閉鎖的な環境のもと、極めて陰鬱な日々を送っていたわけだが、レベッカやBOØWYやおニャン子クラブや売れ筋の洋楽を聴いていく中で、次第にロック的なものを求めるようになり……。そんな過程のもとで知ることになったのが、ちわきまゆみであり、彼女がやっていた『オールナイトニッポン』(水曜深夜3時〜)だった。

画像1

「ロック的なもの→ちわきまゆみ」という流れは、人によっては奇異に映るかもしれない。彼女のサウンドはロックであるのは間違いないが、もっとわかりやすいロックもあるだろうと。そのあたりの流れはなかなか説明しにくい。渡辺美里が爆発的な人気を博し、種ともこあたりが注目を集める中、自分はイマイチそれらには共鳴できず、たまたま手にした雑誌の記事で、扇情的な文章とちょっとエロい感じのヴィジュアルに惹かれ、聴いてみたのが最初だったように思う。

1stアルバム『Angel』のサウンドや世界観に打ちのめされ、そのうち、彼女が『オールナイトニッポン』を担当していることを知った。初めて聴いたのは1987年1月のある夜。冬休みということで寮ではなく実家で聴いた。

彼女の喋りと知識に共感、夢中になり、そこから毎週水曜の深夜は欠かさず聴いた。新旧ロックの講義的意味合いで熱心に聴いた。かなりテープに録音したはずだが、1本も残っていないのが残念。

T-REXやキッス、エアロスミス、初期パンク、一連のニューウェイヴなどに造詣が深い彼女ということで洋楽ロックのトークが多かったように思うが(『オールナイト〜』ならでは、ハガキのコーナーとかバラエティ色は当然あり)、一方で、時代的に日本のインディーズ・ロックが活況を呈し始めた時期ということで、そのあたりの注目バンドを紹介していく流れもあり、田舎のロック初心者のピュア少年は毎回甚大に刺激を受けながら興味深く聴いたのだった。

そんなわけで、思うままに挙げていくと。

■レッド・ツェッペリン「ロックン・ロール」

初めて聴いた回(1987年1月)で流れた曲。番組ゲストが元クリスタルキングの田中昌之で、最初は"なんだかなあ“という感じもあったのだが、影響受けた洋楽ロックの話がメインでとても興味深く、刺激いっぱいに拝聴する結果に(内容は完全に忘れた)。この曲は彼のリクエスト曲。自分が生まれて初めて聴いたツェッペリン・サウンドであり(朝4時台に聴いた衝撃たるや)、すぐに夢中になったのだった。

(書き疲れたので次回へ続きます💦)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?