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芸能デビュー18年、グラビア・デビュー11年を経て、20代最後の壮大な決意表明で話題も。"さみぃー"こと篠原冴美が豊潤な才能とともに向かう先にはなにがあるのか?

 先月の9月18日に自身のアメブロで「決意とご報告」なるタイトルの文章を掲載した篠原冴美(しのはらさえみ)。意味深なタイトルから、よからぬことを想像したファンも多かったようだが、肝心のその内容はといえば、20代最後(8月29日で29歳を迎えた)の1年を見据え、過去の歩みを振り返りつつ現状の自分を顧みて、目標を掲げたもの。4600字におよぶ長文が彼女の思い(苦悩や迷い含む)の強さ、深さを端的に表しているが、逆にいえば、そういう真摯な気質こそがここまでの彼女の活動における原動力だったことは間違いない。

 彼女の歩みを踏まえると、あまりにいろんな物事がありすぎて、彼女を知らない人に伝えるのがなかなか難しい。って、そう書くと、ライターの自分はどれだけ彼女を追いかけてきたのか? それだけ注視し続けてきたのか? となるわけだが、まったく話にならない。正直に言って、彼女の魅力や個性の特異性に気づいたのはここ1年ほど。昨年暮れの四谷でのライブステージで初めて生で動く彼女の姿を見たというのが偽らざる事実。「キューティー・ハニー」のカバーを「♪さみぃー・フラッシュ!」と歌い、ファンと合唱していたのがとても印象深かったが、彼らとの長きにわたる強固な信頼関係のようなものも多分に感じられたほか、ベテラングラドル&アイドルとしてのキラキラ輝いた存在感を終始発揮。”なるほど、これが篠原冴美たるものか”と唸らされ、なんとも爽快な、好ましい感情を抱(いだ)かされた(彼女は出演陣のトリを務めたのだが、そういや、筆者が途中トイレに行った際、廊下で偶然セーラー服姿のキュートな彼女とすれ違ったのだった)。

 彼女の実績をざっと挙げていくと、こんな感じ(ほぼほぼwikiより)。

■2010年9月 第1回ミスヤングチャンピオングランプリ
■2011年10月 恵比寿マスカッツ7期生に加入。2013年のグループ解散まで在籍
■2014年頃より占い師の母親から西洋占星術やタロット占いを習得
■2017年1月 日本プロ麻雀協会第16期前期プロテストに合格
■2018年6月 第1回週刊SPA!グラビアン魂特別賞
■2020年4月 『有吉反省会』に出演。アルバイト24個すべてクビ告白で話題に
■2020年 CAMPFIREにて写真集、写真展プロジェクトを実施。目標金額の400万円を大きく超えて約700万円達成
■2020年11月 Instagramを開設 半年経たずにフォロワー数20万人超える
■2021年7月 写真展を渋谷ギャラリー・ルデコにて開催
※芸能活動は11歳から。グラドル活動開始の2010年以前は女の子雑誌のモデルなどで活動

 こう書いていくと、「ああ、あの子か!」と腑に落ちる(グラドル・ファンじゃない)一般の方もおられることだろう。

 グラドルとしてアイドルとして、極めて多彩な歩みをしてきた彼女。そうして、プロ雀士に占いに、多才な資質の持ち主ということもおわかりいただけるだろう(占い師の母親の影響は相当大きいと思われる。前述のブログによると、彼女が仕事で行きづまり思い悩んだ際、「なにもしたくないなら、なにもしなくてもいい」旨アドバイスを与えられ、気持ちが楽になった経緯も)。

 占いに通じる個性では、かなりの霊感を持つことでも知られる。

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    話題を呼んだ『有吉反省会』でのバイトクビ列伝では、

■コンビニのバイトでは、バックヤードの商品を無料と思い食べてクビに
■ジュース屋では1人で店を回さなきゃならなくなり、がんばったものの閉店時間を2時間早く間違えクビに(店にあったアナログの時計の見方がわからなかった由)
■パン屋ではカレーパンとメロンパンを間違え、不要なメロンパンを50個揚げる

 など、常人には信じられない話が連発。

 常人離れといえば、グラドルを始めた当時は貧乏な生活が続き、「銀行の残高が87円で、銀行の方に小銭の引き出し方を聞きに行った」り、「お水が買えなくて、移動の新幹線の洗面台の水を飲んだ」り、「真冬に水風呂に入った」ことも。

 業界では、インタビューのおもしろトークでダントツで定評ある彼女。豊富な経歴や貧乏バナシ以外にも「引っ越したアパートで鍵紛失したら5万円と言われ、1000円くらいで合鍵を数個作って隣の住人に『持っていてください』と渡した」話や、「宅配ボックスを自分専用と勘違いし、パスポートや預金通帳を入れておいたら、全部盗まれた」話などなど、仰天ネタの宝庫。

 最近ではこんなツイートも話題に。

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 おもしろい。おもしろすぎ。一方で、くだんのブログ以前にも

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 といったシリアスな記述があり、その硬軟に振り切った奥深い内面、個性を実感させられる。

 昔から天才と〇〇は紙一重といわれ(〇〇に"お”をつけると彼女にふさわしい?)、昨今、脳科学的にそれは正しいとされるようだが、彼女の言動を見ていると、そういった実態を如実に感じ、思わされ、震撼させられる(大げさ)。

 はたして、グラドル界唯一無二の個性、才気とも呼べる彼女の向かう先にはなにがあるのか? 見出しで煽っておいて申し訳ないが、結論として凡人凡才の筆者にはそれはまるで読むことができず、彼女だけが知るということで……。いや、ブログでの吐露を読むと彼女自身もそれはまったくわかってなさそう?(少なくとも現時点)。その行方――ただし、それはグラドル&アイドル史に残るべく輝かしい功績に他ならないはず――は神のみぞ知るということかもしれない。

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●篠原 冴美(しのはら さえみ・1992年8月29日生まれ・京都府出身・T163・B87W57H87)。日本のグラビアアイドル、タレント、日本プロ麻雀協会所属の女性プロ雀士。第1回ミスヤングチャンピオングランプリ。初代恵比寿マスカッツ。週刊SPA!グラビアン魂2018特別賞。愛称はさみぃー。アヴィラ所属。



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