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日航123便墜落事故(事件)⑪〜1985年8月12日のあの日、ハウス食品社長・浦上郁夫氏は、なぜ、日航123便に搭乗したのか?

ライター・ニイゼキユウジ 「あの123便に、なぜ、ハウス食品の浦上社長は乗ったのか?」という話ですが、フツー一般の定説では「グリコ・森永事件の犯人から事件の終息宣言が出されて、安心した社長が先代に報告すべく、墓参りが目的で本社のある大阪に向かったという流れで……。
ライター・織田祐二 ただね、犯人からの声明があったのが8月12日の午前中あたりで。時系列から言うと、犯人の声明が出て、すぐその日に大阪に向かったことになるんだけど、おかしくない?
ニイゼキ なるほど。あのときの犯人の声明は4か月ぶりのものでしたよね。4か月ぶりの声明で唐突に終息宣言が出て、「よっしゃ、もう脅迫問題は大丈夫。大阪に行こう」と決断するというのは……。

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織田 どう考えても早すぎでしょ。自分が社長の立場なら一週間ぐらいは様子を見ると思う。犯人の気が変わるかもしれないし、マスコミの対応もあるだろうし。
ニイゼキ 社長側からしたら、絶対終息という確信のようなものがあったと?
織田 わからないけどね。でも、「くいもんの会社、いびるのはやめる」という文脈を素直に読むと、くいもん以外の会社は予断を許さないわけで、そんな中で、はたして安堵の気持ちが生まれるかという……。お盆前の大事な時期に、本社に行くという予定が元々入っていたというのは、まあ、考えられることだけど。
ニイゼキ 墓参りも兼ねて。
織田
 うん。
ニイゼキ 「墓前に報告」云々はどこから出た情報なのか、という。
織田 マスコミが勝手に書いたとは思えなくて、会社サイドから出たものと思うんだけど、時系列的には急すぎて不思議な話。
ニイゼキ 内々に前々から犯人サイドと話が通じていたという見方もできる?
織田 そのあたり、憶測がいろいろ出ていてもおかしくないと思うんだけど、現状のネットを見る限り、過去に書かれたものも含めて、そこをツッコんでる疑問や指摘は見当たらない。
ニイゼキ もう37年前の出来事で、20代や30代の人間にはいまいちピンとこない、要領をえない事件というせいもありますよね。
織田 そういう意味では、123便墜落事故自体、同様に極めて要領をえない一件なんだけど。
ニイゼキ 依然、謎は尽きませんね。

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