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だから私は、今日もひとりでホテルに泊まる。
ご無沙汰しております。ひとり時間の過ごし方を提案するメディア「おひとりさま。」(https://www.instagram.com/ohitorigram) を運営している、まろです。
まさかの原案で「おひとりさまホテル」漫画化。ありがたいことにご好評いただき、この度なんと初の著書「おひとりホテルガイド」(朝日新聞出版)が6/7に出版されました!!
この本を出すに至るまで、そもそも私がなぜ”ひとりホテル”にハマっているのか、その理由を今回はたっぷりお話ししたいと思います。
ひとりで行くホテルと、誰かと行くホテルは違う。
まず大前提として、私は誰かとホテルに泊まるのも大好きです。
夜な夜な寝ずに語り合ったり、ロマンチックに過ごしたり、長い時間を共にするからこそ相手の意外な一面に気づいたり、感動をすぐに共有したり。これは、誰かといるからこそ味わえるホテルステイです。
でも、それと同じように、ひとりホテルにも”ならでは”の魅力がある。泊まってみてそれに気づいて、どんどんハマっていきました。
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よく、メディアの表現で「ひとり”でも”楽しめる」といいますが、私の場合はそうではなくて「ひとり”だから”楽しめる」ものが、ホテルにはあるなと感じています。今回は、その理由を、項目ごとにお話ししていきます。
ひとりだから、見える景色がある。
元々定期的にひとりでお出かけをすることが好きで、最初は「この空間いいなあ」と思うカフェに行っていたのですが、カフェで過ごせる時間はせいぜい1−2時間程度。
もっと長い時間、素敵な空間で過ごしたい!と思うようになり、5年前に浅草で”ひとりホテルデビュー”をしました。
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そんな思いつきで、行ってみたら、びっくり。誰かとホテルに行く時とは、全く違う世界が広がっていたんです。
まず一番に思ったのは、”素敵な空間を、ディテールまで味わい尽くせる”ということでした。
例えば、この「STAFF ONLY」の表記。「WE LOVE YOU BUT 」って…!可愛い!!なにこれ!
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ドライヤーの袋のイラストも、浅草ぽさ出てるし、おしゃれ。アガる!しかも、ショップに売ってるから、購入することもできるのか…。
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と、誰かといると、気づけないかもしれない”景色”を味わうことができたんです。
特に、私がおしゃべりだからかもしれないのですが、誰かといると、その人といることにものすごく集中してしまって。だから、ホテルに泊まっても喋り尽くして夜が明けることが多々。「結局どこに泊まっていたんだっけ?」と、なることも…。笑
もちろんそれは、誰かと泊まるからこその醍醐味。でもひとりだと、集中してホテルと向き合えて、この空間を存分に味わえることが醍醐味なのかもしれない、と感じました。
ひとりだから、過ごし方も自由。
では、いつも空間を堪能しているのか?というと、そうでもありません。
先日、東京の絶景が堪能できる、東急歌舞伎町タワー内にある「HOTEL GROOVE SHINJUKU, A PARKROYAL Hotel」に泊まった時のこと。
実はここ、以前も漫画「おひとりさまホテル4巻」のコラム取材で宿泊したことがあって、その時に、タワー内のラグジュアリーな映画館でレイトショー→ホテルバー→お部屋で夜景を堪能 という、最高の”東京ひとり夜遊び”をして。
また同じことがやりたい!とリピートしたのですが、チェックインしてしばらくお部屋を満喫した後、疲れ過ぎてまさかの爆睡。気づいたら、もう夜でした。
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行こうかなと検討していた映画はもう間に合わず、あー私の計画が台無しに…と落ち込みそうになったのですが、目覚めた時に眼下に広がる絶景に感動し、何よりぐっすりと素敵なベッドで眠れて気持ちよかったんです。
誰かといると、ここまで自由にはなかなか過ごせないですよね。まさかの計画変更になったわけですが、これこそひとりホテルの醍醐味かも、と思いました。
毎回、こうって決める必要もなくて、過ごし方だって自分の気分で決めていい。しかも、その場で、やっぱりこれしようかなと、プランを変えてもいいわけです。
ひとりだから、ホスピタリティが沁みる。
誰かといるときも、ホテルマンの方々の素晴らしいサービスにはもちろん感動するのですが、ひとりでいると話しかけられる機会も増えますし、良かった接客の記憶が残りやすいなと思います。
一番感動したのは、富士屋ホテル。
トランクを預けて、館内のカフェに立ち寄ろうとした時、スタッフさんが私のスーツケースを見て「以前も泊まってくださったんですね、ありがとうございます」と言ってくださったんです。そう、私はラゲージタグが可愛すぎてそのままにしていたんですね。
でも紙なので、結構ボロボロで、「すみません、こんなボロボロにしてしまって!」と言ったら、「いやいやそんなことないですよ」と。
まあここまでの話なら、いい人だったな〜で終わっていたと思うのですが、カフェでひとりで寛いでいると「良かったら、これどうぞ」と。なんと新品のタグを、持ってきてくださったんです。
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私が気に入っているのも含めて、察してくださったんだと思います。なにも言ってないのに全てが伝わっているような、なんて素晴らしいホスピタリティなんだろうと思いました。
しかも、ひとりだと、この感動の余韻に浸ることができるんです。「ああやっぱり富士屋ホテル最高だなあ」と、コーヒーを飲みながら…。そして興奮して、すぐに友人に「富士屋ホテル、神!」とLINEもしました。笑
また、同じく富士屋ホテルでは、バーに行った際に、私が富士屋ホテルに関する本を持っているのを見たバーテンダーさんが、富士屋ホテルにまつわるストーリーをたくさん話してくださったこともありました。
天井がビリヤード台のデザインなこと、私が泊まっている部屋の壁紙は、改装前は白だったけど、改装する際の工事で、創業時に近いときは「桃色」だったことが判明し復刻させたこと…。(天井)(部屋)
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こんな風にスタッフさんと会話をして、ホテルのストーリーまで味わえるのも、またひとりホテルの良さだなと思います。
ひとりだから、リピートする。
誰かと行くと、その人といたことが楽しいとか幸せだという記憶が強くなることが多いのですが、ひとりホテルは、ホテルと2人きりだからこそ、先のホスピタリティ然り、ホテルの記憶が強く残るんです。
「あのホテル、良かったなあ」と思うので、また行きたい!と思う。もちろんこれは、私がそもそも”リピーター癖”があるからということはあると思うのですが…笑
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特に「HAMACHO HOTEL」は好きすぎて、累計100泊以上も宿泊していたり。驚かれる方も多いかもしれませんが、まあこれも、私が好きだから、いいんです。
だから、私は今日もひとりでホテルに泊まる。
私がひとりだからホテルに泊まりたくなる理由、分かっていただけましたでしょうか?
これは私の理由なので、きっとひとりホテルを楽しまれている方には、それぞれ違う理由があるかと思います。十人いれば十通りのホテルの選び方があり、過ごし方があるのが、ひとりホテルの魅力なので…。
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実は今回、著名な方やフォロワーさんにも「ひとりホテル」についてインタビュー・アンケートしているので、私以外の方の楽しみ方も、ぜひ味わっていただければと思います。
そして、ホテル選びも私の気分で選べるのがひとりホテルの魅力!ということで、冒頭には”私のホテルが見つかる”チャートも掲載しております。ホテル紹介ページには、時系列毎の過ごし方や、ひとりだから見えた絶景も紹介しておりますので、良かったらご覧ください💁♀️
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ー後書きー
あ、あと、ちょっと意外かな?というところでいいますと、ひとりでホテルに泊まることで、誰かと泊まるホテルがより楽しくなりました。
今までは自分のこだわりが強すぎて「私はこういう風に過ごしたいのに!」「こういうホテルに泊まりたいのに!」って思うこともあったのですが、そう思うなら、ひとりで行けばいいと思うようになって、その人といることの価値をより見出せるようになったんです。イライラすることも全くなくなりました。
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なので今は、誰かと行くときは、普段私が選ばないようなホテルに泊まることも好きで、ワクワクします。これはひとりホテルに限らず、ひとり時間の効能かもしれません。
それでは、HAVE A NICE OHITORI HOTEL🛏️
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