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今日のつぶやき

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何となく気づいたことを、ふとつぶやいてみました。ゆる~いつぶやきです。時々毒づいたり、ヤバイのか?と思うような発言もありますが、ご容赦を。
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2023年8月の記事一覧

話には聞いていたが、沖縄で一番驚いたのが、新聞のお悔み欄。一面に亡くなった方の名前はもちろん、家族、嫁、孫、ひ孫、甥の名前まで書かれており、このお悔み欄を見て、自分の知り合いの名前が載っていたら、「〇〇のお父さんが亡くなった」とわかるので、葬儀場に駆け付けるらしい。

沖縄伊是名島の民族資料館にあった龕(がん)。神輿のように見えるが、棺を入れて担いで墓まで運んだらしい。誰がどこを持つのか決まっていて、亡くなったら方の孫や従兄弟などが担いで、長男や次男などは龕を担がずに葬列の先頭を歩くらしい。龕の表には、仏教を連想させるハスの花が描かれている。

これは沖縄で以前使われていた骨壷。伊是名島の民族資料館で展示されていた。この写真を伊是名島の出身の義母に見せると、昔は、いったん埋葬した遺体を数十年してから出してきて、骨を綺麗に洗ってから、この骨壷に入れて、墓に納めていたらしい。数十年前とはいえ、沖縄には洗骨の風習があったのだ。

2日前に https://note.com/ohitori_shukatsu/n/n7f038e92ff3c で紹介した沖縄の亀甲墓は、最近では写真のように簡略化されてはいるが、それでも大きく、宗教色がほとんどない。墓石には戒名もなく(亡くなった際、戒名はいただいている)、南無阿弥陀仏のような念仏も書かれていない。先祖崇拝がメイン。

沖縄の墓は、亀甲墓と言って、非常に大きい。諸説あるが、女性の子宮を模したものとされていて、死んだら子宮に還るという思想らしい。墓の内部は、3、4畳はありそうな広さで、もう何代にもわたってご先祖様が埋葬されている。ちなみに沖縄の離島にある墓には、表札のようなものは一切出ていない。

母からの電話で、「掃除機が動かない」「自転車がパンクした」。大ごとでなくても、イレギュラーが重なると対応力が極端に落ちるのが高齢者。実家に顔を出してカスタマーサポートに電話をして解決したが、顔を見せるだけで安心するのか、表情が明るくなり、声にも張りが出てきた。やはり見守りは大切。

普段は全く意識しないが、介護のことが気になるお年頃になると急に存在感が増す「社会福祉協議会」(通称:社協)。要支援や、認知症かも?の相談、後見人を立てるほどでもないが、金銭管理に不安がある場合の日常生活自立支援事業など、高齢者の不安をさりげなくサポートしてくれる頼もしい味方。

亡くなった方の携帯電話の取り扱いについて。利用料がかかるからと、慌てて解約する前に、LINEや写真、メモ、ボイスメモなどに大切な情報があるかもしれないから絶対確認して欲しい。エンディングノートアプリや遺言書アプリなどを利用している場合もあるので、チェックとバックアップを推奨する。

お墓や遺骨や位牌がなくても、供養はできるが、目に見える形がある方が、供養がしやすい人もいる。墓じまいをする前に、自分の先祖がどんな人で、どんな名前で、どこに住んで、何をしていたのか?思いを馳せて見ると、今自分が存在しているのがどれだけすごいことなのかを改めて感じることができる。

お盆を直撃した台風。帰省をあきらめた方もいらっしゃるかもしれないが、親と一緒に過ごせる時間は、あとどれぐらいあるだろう。人生はいつ終わるのか誰にもわからない。あの時聞いておけばよかったな、と思っても、叶わないことがある。今生きていることは当たり前じゃない。親も時間も有限。

親ガチャという言葉がある。子どもは親を選べないので、親に外れたと嘆きたい気持ちはわかる。しかし仏教では、過去世で積んだ徳(善行)と業(悪行)をもとに、親や環境を自分が選んで生まれてくると教えられる。人のせいではなく、全て過去の自分の行いが生み出したのが今。これを因果の道理という。

入院している父の退院日が、私たち家族が沖縄へ行く日と重なった。主人の里帰りと2つの墓参りと、施設のおばあちゃんに面会、終活セミナーとみっちり予定が詰まっているので、変更することもできず、母と共に自転車で帰宅してもらうことに。できることをできる範囲で、が親の見守りの基本。

身元保証人や死後事務委任は、家族に頼めるならそれに越したことはないが、頼める身内がいない場合、民間の身元保証会社に委託するという選択肢もある。一部の社会福祉協議会が預託金をもらって身元保証、死後事務委任手続きをするケースもあるが、基本、行政、役所はやってくれないのでご注意。

本日のオンラインエンディングノートセミナー。弟が知らない間に母からお金を無心し続け、総計2000万円。にもかかわらずなぜか弟の方から絶縁してきたと。母の遺産は絶対渡したくないという受講生さんに言えることは、「絶対遺言書書いてもらって」。絡まった家族の絆の糸は簡単にはほどけない。