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超個人的身の上話

2020/08/28
ここが、どれほどの人に見られてるのだろう。『人に見られてもいい日記』くらいのつもりでタスクにならぬよう続けてきたつもりだけれど、最後の投稿から1年以上離れてしまった話をしたいと思う。

まずは大きな変化があった。離婚してちょうど1年くらい経つ。何かを発信するにあたって、めちゃくちゃ個人的なことで且つ明るくもない話でだから胸の内?を言葉にすることを避けていた。

それと、古着屋で働いているのだけどお店のInstagramだったりネット販売だったり仕事でSNSに触れる機会がこれまでの5倍くらいになって文章を書くことが本当に増えた。あたしにとって言葉を、文章を書くことは外の世界と自己を結んでくれる接点だと思ってるから辞めることはないだろうけど、余裕がなくなりすぎた。

そんなようなことによって、noteを閉ざしていたのだけどまた書きたい気持ちになったので続けてみようと思う。細く長く続けていけますように。休んでる間にリアクションをくれた方、フォローまでしてくれた方ありがとうございます。

どうしても言葉にしたかったことがあって、これは離婚の理由のひとつにもなったのだけど『子供を持つ人生か否か』という話。今から書くことは、あくまで私的な思いなので世の中の誰かを否定することはしないつもり。

あたしは生きてきて今日に至るまで、赤ちゃんや子供が苦手です。友達の子供はかわいいと思うけれど、それはきっと会ってる数時間遊んだり(遊ばれたり)するだけだからいいのだろうと自分では思ってる。Instagram上のストーリーで数秒かわいい姿を目にするだけだから、いいのだと思ってる。

それで、ここからが本題なんだけどあたしが『子供のいない人生がいい』と言うと『女性なのに珍しいね』と言われることが多い。女性ってみんないつか子供を産みたい、家族が欲しいって思うんじゃないの?と。

もうこれは世の中の呪いみたいなものだと思っていて、どうして女だと子供が好き、自分も産みたいって思ってると思われるのか甚だ謎でしかない。30代になって、子供を産んだ友達や同級生がたくさんいて絵に描いたような幸せそうな写真をSNSで見かけると『ああ、あたしには家族愛が欠落している、子供を持ちたいと思えないなんて』と落ち込んだ時期があった。

それが結婚していた時期だったのもまずかった。真面目によく働くサラリーマンの元旦那は子供が好きな人だったし、あたしはパートタイマーでいつでもどうにでもなる生活だったから子供ができても何も困らなかった。なのに、だ。

離婚することを自分の親に告げた時に、言える理由はもちろん全部話した。子供を持ちたいと思えなくて…と言ったあたしに、父は言った。『うちはたまたま元気な女の子ふたりが産まれてくれたけど、もし障がいのある子供だったら?ひとりで生きていくのが難しい子供だったら?そういう子供のことを受け入れて、それが幸せだと感じられるようになるまではとても努力が必要かもしれない、そんな未来かもしれないよ』

そんな言葉で、口下手な父なりに娘のあたしを肯定してくれた。家を建て替える時に、あたしや妹が将来子供を産んで帰ってきてもいいようにって設計を考えたの知ってるよ。ごめんね、すぐにはそんな夢みたいな話は実現しそうにないな。

でも、あたしは知っている。40歳になって子供がほしい!と思って子供を産んだ人を。子供がずっと苦手だったけど、自分で子供を産んでからすっかり溺愛してる人を。だから変に焦ったり、自分に愛が欠けてる人間だと責めたりせずに静かに変化を見守っていこうと思う。31歳の自分では子供を持ちたいと思えない、ただそれだけでそれ以上でも以下でもない話ということ。

モデルが整った容姿を武器にするように、カメラマンがセンスや編集技術を武器にするように、あたしには言葉があることを思い出した。武器にはまだならないけれど、ごく少数いるあたしの言葉を、文章を楽しみにしてくれている人に届いたらもうそれで十分。

#おやすみゆめであえたら
#エッセイ
#身の上話

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