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お遍路スイッチ 29

バックナンバー vol.29 (2014/2/25)

今年の雪は異常てす。
先日、2月8日の大雪も四国では記録的だそうです。
しまなみ街道、瀬戸大橋、明石大橋、雪による通行止め!高速道路も全線通行止め!業界用語で言う、真っ黒(通行止めは、道路情報で黒く塗り潰されるため)でした。四国に陸路で渡る手段もなく、お遍路のツアーはキャンセルを余儀なくされました。
通常の冬でもお遍路には、冬タイヤは必要ですが、今年は特に!
まだまだ寒い日は続きます。車でお遍路に行かれる際は、しっかり準備を整えましょう!


さて、今回は「道中着の御朱印」の話。

初めてのお遍路さんによく質問されます。
「お遍路さんが背中に押している御朱印は何ですか?」
これは、お参りの時に着ている白衣。いわゆる道中着の背中に押している御朱印の事です。
ツアーのお遍路さんに多く見受けられますが、誰が?何時?始めたのかは、私は知りません。

ツアーのお遍路さんが押されている代表的なモノを紹介します。

・1番札所霊山寺
発心(ほっしん)、発願(ほつがん)された札所の御朱印。
・20番札所鶴林寺
納経の御朱印の中には仏様を現した梵字が記されているのですが、3ヶ寺当てはまらない札所があります。そのひとつが鶴林寺の鶴の御朱印、39番の延光寺の亀の御朱印と並べて押される方が多く、鶴と亀で長寿のご利益といわれます。
・21番札所太龍寺
梵字が記されていない3ヶ寺のひとつ。登り龍の様に運気上昇!開運。
・39番札所延光寺
梵字が記されていない3ヶ寺のひとつ。亀の御朱印。前出の鶴林寺、鶴の御朱印の相方。
・88番札所大窪寺
結願の御朱印
・1番札所霊山寺
霊山寺には通常の御朱印とは別に、満願の御朱印があります。はじまりの札所に再び戻ってきた証として頂きます。
・高野山奥の院
奥の院の御朱印

以上がよくある?背中の御朱印です。

いわれにつきましては、確信は持てませんのでNOクレームでお願い致します。
また、新しいものも登場していて、51番札所石手寺の再生大師。納経で頂くモノとは別にある御朱印で、左右に、遍路開創・衛門三郎、再生大師・石手寺の文字。真ん中に、再来の石が描かれています。今年は開創の年ですのでお遍路の開祖といわれる衛門三郎の御朱印はピッタリ!そして、前回書きましたが、道中着は真っ白な自分のココロを表したものです。そこに再生の御朱印はオススメです!

とまあ、背中の御朱印は色々ありますが、特にルールはありません。と思います。中には自分の守り本尊の札所を押す人や、関所寺と呼ばれる札所を押す人。もしくは何も押さない人。すべてはお好みです。自分の思いや頂きたいご利益を背中に押して歩く。そしてオリジナルの世界にひとつだけの道中着を作る。お遍路の楽しみ方のひとつと思って頂けたら嬉しいですね。
御朱印料は一ヶ寺200円です。

ちなみに、私は先達になる前は誰からも教えて頂くチャンスがなかったので、背中に御朱印を頂いたことはありません。


合掌

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