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馬の内臓の癌は診断が困難

この記事は PAULICK REPORT に許可を得てEquine Internal Cancer Remains Difficult To Diagnoseの記事を翻訳して掲載しています。

馬の皮膚癌は通常、かなり発見しやすいのですが、体内にできる癌は診断がかなり難しい場合があります。

臨床症状は体重減少や発熱など曖昧なことが多く、また、既知のバイオマーカーの検査は、他の多くの要因がその濃度に影響するため理想的とは言えません。

確定診断には、血液検査、画像診断、内視鏡検査、直腸の触診などが行われることが多いようです。その他、CT装置などの高度な画像診断や生検も有効な診断手段です。腹水や胸水も調べることがありますが、その結果は確実なものではありません。

血液検査の結果は臓器機能不全を示すことがありますが、十分に特定できることは稀です。癌細胞は、血液検査や身体的徴候に二次的な変化をもたらす物質が産生される傍腫瘍性神経症候群を誘発することがあります。

この腫瘍マーカーと呼ばれる循環物質を測定することで、癌の種類やステージの診断、癌治療の経過観察、病気の制御に役立てることができます。

体内腫瘍マーカーは大きく分けて、ホルモン、酵素、抗体の3種類があります。

ベルリン自由大学の科学者たちは、馬の医学で利用可能な腫瘍マーカーと、その濃度や活性に影響を与える要因について、再検討を行いました。

年齢、妊娠、炎症、感染、授乳などの要因により、これらのバイオマーカーの濃度や活性が上昇する可能性があるため、既知の腫瘍マーカーはどれも理想的なバイオマーカーではないとの結論に達しました。

偽陽性診断を避けるために、検査結果は馬の病歴、臨床症状、検査結果と合わせて検討する必要があります。また、継続的な検査をお勧めします。腫瘍の進行に伴い、検査結果もそれに合わせて変化するはずです。

詳しくは、HorseTalkでご覧ください。

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