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ウエルシアHDの決算内容を3分で解説!

今回はドラッグストア業界売上トップのウエルシアホールディングスの決算内容を見ていきましょう。

1.PLの状況

まず損益の状況について見ていきましょう。
売上高は前期比108%の1兆259億円、営業利益は前期比100.1%と微増で430億円という結果となりました。
また最終の当期純利益は前期比94.5%の264億円となりました。

出所:決算説明会資料

売上高から当期純利益まで前期と比べと数字上の大きな変化はありませんが、組織上での変化点がありました。
それは「ププレひまわり」の株式取得による子会社化です。
ただこの取得は12月に実施されたので決算への影響は限定的でした。
本格的な影響は次年度からとなりそうです。

出所:決算説明会資料

2.BSの状況

次はBSの状況について見ていきましょう。
BSの動きで大きな影響を及ぼしたのはここでも「ププレひまわりの株式取得」でした。
今回の株式取得に伴って、流動資産・固定資産・のれん等で動きがあります。

出所:有価証券報告書

取得額としては115億円とウエルシアHDにとって影響の大きな金額ではありますが、今後の事業展開を考えたうえで欠かせない投資として判断したのでしょう。
ウエルシアHDは中国・四国地方への出店があまり進んでいなく、そこで目をつけたのがププレひまわりでした。
ププレひまわりが子会社となったことで、今後の中国・四国地方の強化の足掛かりと位置付けていると考えられます。

出所:決算説明会資料

負債の方も見ていきましょう。
ここでは借入金に関して少し動きがありました。
借入金残高としては前期より84億円増加しています。おそらく先程のププレひまわりの株式取得のための資金補充かと考えられます。
ただ現状の低金利のおかげで長期借入金利としても平均0.37%とかなりの低金利で資金調達できているので、金利負担はあまり大きくありません。

出所:有価証券報告書

3.CFの状況

では最後にキャッシュフローについて見ていきましょう。
キャッシュの残高としては前期より280億円減少しています。営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの合計のフリーキャッシュフローも208億円のマイナスとなりました。
今回キャッシュが減少した大きな要因は2つ、①有形固定資産の取得と②子会社株式会社の取得です。

出所:決算短信

①に関しては191億円の投資があったことは決算短信より分かりましたが、何に対する投資なのかまでは読み取れませんでした。
決算短信より「建物及び構築物」の取得価額が300億円増加していることが分かるので、項目の特定はできましたが詳細までは分かりませんでした。

出所:決算短信

②に関しては今回何度も登場している「ププレひまわり」に関する株式取得なので、既に周知の内容かと思います。

今回の決算内容3分解説は以上となります。
次はどの会社の決算を見ようかな?


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