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信用金庫や信用組合との付き合い方

信用金庫や信用組合との付き合い方:これから起業する方必見!


おはようございます!
起業・副業サポート税理士の大橋弘明です。

今日は、これから起業を考えている方に向けて、
起業後に金融機関との付き合い方について
をお話ししたいと思います。



これから起業するにあたって、
資金調達が一番の課題になりますよね。

起業後に金融機関とうまく関係が築けると、
資金調達や事業の成長の大きな助けとなります。
特に、信用金庫や信用組合との関係は、
地域に根ざした事業を展開する場合は重要です。

今日は、そのポイントを具体例を
まじえて分かりやすくお伝えします!

金融機関との関係ってどうして大事なの?

まず最初に、金融機関との良好な関係が
なぜ大事なのかを考えてみましょう。
例えば、事業を始めてしばらくして
資金繰りが厳しくなったとき、
金融機関との信頼関係があれば、
相談に乗ってもらいやすくなります。
また、新たな事業展開や設備投資を考えるとき、
すでに信頼関係がある金融機関からの
サポートを得ることができると、
話がスムーズに進みます。

さらに、定期的に事業の進捗を報告することで、
金融機関もあなたの事業を理解し、
必要なときに的確なアドバイスや支援を
提供してくれる可能性があります。

信用金庫と信用組合の違いについて

ここで、信用金庫と信用組合の違いについても
少し触れておきましょう。
どちらも地域に密着した金融機関ですが、
運営の目的や利用者層に若干の違いがあります。

信用金庫
地域社会の発展を目的とした非営利の金融機関です。
主に中小企業や個人事業主を対象としており、
地域経済のサポートを重視しています。
信用組合と比べると支店も多く、
広範囲にわたってサービスを提供しています。

信用組合
組合員の相互扶助を目的とした金融機関で、
組合員が主な利用者となります。
利用するためには、組合員になる必要があり、
地元中小企業や個人事業主がメインターゲットです。
信用金庫と比べると小規模で
より地域密着型のサービスを提供しており、
親しみやすさが特徴です。

信用金庫・信用組合との付き合い方のポイント

では、信用金庫や信用組合と
どう付き合っていけばいいのでしょうか?
ここでは、いくつかのポイントをお伝えします。

なぜ信用金庫・信用組合と付き合うべきなのか?
信用金庫や信用組合と
付き合うメリットはたくさんあります。
特に地域に密着しているため、
あなたの事業のことをよく理解してくれますし、
親身に相談に乗ってくれることも多いです。
また、信用金庫や信用組合は、
管轄のエリアが決まっているので、
事業所の近くに口座を開くことが非常に重要です。
地元の企業とのネットワークを築く上で、
信用金庫や信用組合を通じて
仕事の紹介を受けることもあります。

さらに、信用金庫や信用組合では、
事業者同士が交流するイベントや
ビジネスマッチングなどの機会が
提供されることもあります。
こうしたイベントに参加することで、
新たなビジネスパートナーや
新たな顧客を見つけることも可能です。

そして、起業当初は融資を受ける予定がなくても、
口座を開設しておくことで、
将来、資金調達が必要になった際に
スムーズに対応してもらえることがあります。
ですから、早めに口座を
作っておくことをお勧めします。

(事例1)
地元信用金庫に口座開設していた内装業者は、
開業後1年目に信用金庫の紹介で
顧客を紹介されたそうです。
これは信用金庫が事業者のことを
よく理解していたからこそ、
地元企業とのつながりを生かして
顧客の紹介が実現しました。
さらに信用金庫主催の交流会イベントに参加して、
新ビジネスパートナーとの出会いもあったそうです。

良好な関係を築くにはどうすればいいの?
信用金庫や信用組合との関係を強化するためには、
定期的なコミュニケーションが大切です。
例えば、事業の進捗や課題などを
担当者に報告しておくことで、
信頼関係を築くことができます。
また、経営状況をオープンにすることで、
信用金庫や信用組合も安心して
サポートしてくれるようになります。
経営計画や財務状況を共有し、
今後の展開についても相談してみましょう。

(事例2)
印刷業の事業者の例になりますが、
信用組合の担当者に月次ベースで
事業の進捗を報告していたそうです。
その結果、
新たな印刷機器の資金調達が必要になった際に、
迅速に融資審査の対応をしてもらうことができ、
事業を拡大することができたそうです。
この事業者も、日頃から担当者と
コミュニケーションを取っていたことで、
信用組合からの信頼を得ていたのかもしれません。
また、信用組合が開催する交流会イベントで、
地元企業とのつながりもできたそうです。

制度融資をうまく活用しよう!

信用金庫や信用組合を通じて、
制度融資をうまく活用することも重要です。
制度融資とは、市や県などの地方自治体が
中小企業や個人事業主をサポートするために
設けた融資の制度で、
低金利や無担保で利用できるものも多いです。

起業にあたって制度融資を受ける際には、
資金の使い道を明確にし、
しっかりとした返済計画を
立てることが求められます。
この計画がしっかりできていないと、
融資審査がスムーズに進まないことがありますので、
準備を怠らないようにしましょう!

まとめ

創業後に金融機関との関係を上手に築くことは、
事業の安定と成長に不可欠です。

特に起業当初においては、
信用金庫や信用組合との関係を強化することで、
地域に密着したサポートを受けることができ、
事業の可能性を広げることもできます。

また、制度融資を活用することで、
より有利な条件で資金を調達することが可能です。

起業にあたって融資を受ける予定がなくても、
信用金庫や信用組合に口座を開設しておくことで、
将来的に役立つこともありますので、
まずは口座を開設しておくのも1つの方法です。

それでは、また!

事務所概要
■事務所名
大橋弘明税理士事務所
■ウェブサイト
https://ohashitax.com
■住所
東京都中央区京橋2-7-14 ビュレックス京橋703
(東京メトロ銀座線 京橋駅すぐ)
■メールアドレス
ohashi@minato-acc.gr.jp
■著書
・「サラリーマンの副業の税金が全部わかる本」
・「起業・副業の資金調達支援ハンドブック」
■取材
・日経WOMAN令和5年9月号
・週刊SPA!令和4年3月15日号

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