「現金ではなく商品券を支給」世間を知らない世襲政治家が日本を滅ぼす

世界でもトップレベルの国民軽視国家

新型ウィルスで大勢の感染者や死者を出している国々が、次々に国民に対する経済支援策を発表する中、我が国は未だにコレという確たる発表がなく、あろう事か未だに「自粛自粛」と呪いの言葉だけが独り歩きしている。

先日はついにK-1が自粛要請に逆らって大会を開催し、数千人の観客を動員した。

twitterではチラっと書いたが、私は開催した事についてはK-1を責める気はない。何故ならば、K-1が大会を開かざるを得ない状況に追い込んだのは、他ならぬ日本国だからである。
政府がとっとと「皆さんの生活は国が補償します。イベント中止による損害は国が補填します」と宣言し、急ぎ実行していれば、「食うために致し方なく強行する」などという結果にはならなかった。

それを政府が「休業も中止も自粛要請であって強制ではない。よって自己責任。補償なんかしねえよ」という態度しか見せなかったのだから、腹を括ってしまったとしても仕方がないではないか。
この件で強く責められるべきは、あまりに無能かつ人の心が無さ過ぎる政府である。

それだけではない。

今この国は終わりの見えない ”自粛” により、不安と怨嗟の声に満ち溢れている。そりゃそうだ、飲食店やクリエイターなどの自営業者は、ただただ仕事が潰されて収入がなくなってしまっているのだから。

なおかつ、増税だの何だのと出血を強いられ、満足な貯蓄もなく、半死半生の状態で「それでもオリンピックさえ始まれば負債が減らせるかも……」なんて夢だけを支えに踏ん張っていたものが、オリンピックは延期になり、街からは人が消え、これでどう生活して行けばいいのか。

そんな貧困と不安にあえぐ国民にとって、いま必要なのは当座の資金である。今日を明日を生き抜くための現金である。
なのに麻生と来たらマスコミの前で「現金だと使わず貯蓄に回されるから商品券だ」などと寝言をぶちまける始末。アレで心が折れて凶行に走る人間が出て来たとしても不思議ではない。そういうレベルの大失言だ。

なんで商品券なんだよと疑問しか浮かばないが、その後の報道でこんな情報が入って来た。

なんと、百貨店業界などが政府と交渉し、貯蓄に回せぬよう商品券を支給するように要望していたというのだ。この声を聞き届けたのか、素直にそのままマスコミの前で喋ってしまう麻生のバカさといったら……。

今の国民の状況を考えると、商品券を支給するならば、せめてオンライン決済に使えて、なおかつ光熱費や家賃や消費者ローンの返済などにも使えるものでないと全く意味がない。
だが、そんなものは恐らく存在しないと思われるので、商品券というからには紙に印字されたいわゆる ”商品券” なのだろう。

という事は、仮にそんな商品券が配られたとしたら、その商品券を持って、デパートなり量販店なりに買い物に行かねばならない訳だ。
不要不急の外出を控えろだの、人が集まる換気の悪い場所には行くなだのと言っているクセに。

徹底的なまでのバカである。

先日の「外出は控えろ、だけど旅行して外食してお金使ってね、それには助成金出すからね」に通じるキ〇ガイっぷりだ。

おそらく政府は(主に脳味噌の)キャパオーバーを起こしていて、自分達が国民に対してどのようなアナウンスをしているのか理解出来ていないのだと思う。
そうとでも考えねば、ここまで愚かなダブスタや、利権欲しさという本音を全く隠せない下手糞さを理解できない。

頑なな自粛要請は何一つ責任を負うつもりがない証拠

私が特にイラっとしているのは、未だに政府は「自粛要請」をするばかりで、強制・命令という形でのイベント中止や外出控えをしていないという点である。

これは単に政府が責任を負いたくないからで、全てを民間の自粛・自己責任という事にしてしまいたいのだ。
国が強制的に外出禁止令を出したとなれば、それ相応の補償をせねばならなくなる。それが嫌だから、あくまで「自己責任で勝手にやったこと」にしておきたいのだろう。

政府にとって、国民の命や人生とは、それほどまでに軽い物なのである。

現政権に少しでも責任感というものがあるならば、とっとと「政府が責任を持つから外出するな!生活費は現金で支給する!」と宣言できるはず。
それをしないという事は、すなわち ”そういうこと” なのである。

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