見出し画像

都内で最も辣油がウマイ店(当社調べ)で火鍋を食べてみた(粒粒香/板橋/中華)

どうでもいい昔話だが、私は今から20年近く前に、探偵ファイルという情報サイトのプロデューサーをやっていた。
で、私をそんな悪の道に誘った男がいる。当時ネットアイドルを自称していた、探偵ファイルの元編集長の山木陽介という人物だ。口癖は「荒井さん、ボクは本物のピーターパンなんですよ(真顔)」だ。

これまたどうでもいい話なのだが、今じゃ山木も私も子供がおり、ほぼ同い年の男の子を育てている。そのため割と頻繁に子供同士を遊ばせているのだが、あんだけネットで悪さばかりしていたクズ2人が、今じゃ休日の昼間に子連れで公園に遊びに行ったりしている訳であり、「お前らが良いパパを気取ってんじゃねえよ」と我ながら全力でツッコミを入れたい。

どれだけの人間を犠牲にし、その屍を踏みつけて生きて来たか分からないというのに、なんだこのほのぼのした生活。

画像11

お互いの息子のためにハッピーセットの玩具にシールを貼ってやるオッサン達(ひとりは自称本物のピーターパン)。
20年前にインターネッツ業界でどれほどの悪いことをしていたのか、この絵からは全く想像も出来ないだろうし、オレも深くまで言うつもりはない。もう忘れよう、昔の話じゃないか。

画像1

さて、そんな前置きはともかくとして、そんな山木がある時「荒井さん、火鍋食べませんか!?」と誘って来た。なんでも板橋駅近くの四川料理屋の火鍋をたいそう気に入ったようで、一緒に食おうぜということらしい。

この店は、私も過去に何度か紹介している粒粒香という四川料理屋で、ここのシェフはその昔板橋区の北園高校の近くにあった「栄児(ロンアール)家庭料理」に勤めていた。
栄児とは、ビリビリ系担々麺や、激辛辣油ブームを起こした張本人とも言うべき店だ(板橋の本店はもう閉めたが池袋店と本郷店が現存)。

粒粒香のシェフは、その栄児の最も味が良かった時代を支えていた人物だけに、”あの味” を知り尽くしている。
私は栄児も粒粒香も何度も食べているけれども、この店の辣油の鮮烈さは栄児の全盛期に匹敵していると思う。

そんなバックボーンのあるお店の火鍋と聞いちゃ、激辛スキーなオレ様が黙っている訳もなく。

ここから先は

2,275字 / 9画像
[料金] 500円(月) [更新頻度] 2018年11月の開設以来、毎月約20本の記事を掲載しています マガジン購入者限定のネット配信番組なども思案中ですので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。

月刊汁マガジン

¥500 / 月 初月無料

元芸能記者、元AV監督などなど流浪の人生を送るフリーライター荒井禎雄が、時事ネタ・地域批評・グルメなど様々なジャンルの記事を書いています。…

皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。