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2軒目にして "蒲田餃子" の何たるかを知った気がした45の夜(金春新館/蒲田/中華)

今月の初め頃に、息子と2人で "蒲田餃子" を初体験したというお話をアップした。蒲田の羽根付き餃子には御三家・三大と呼ばれる店があるのだが、この時はその中でも元祖と言われている『你好』を訪れた。

ところがこのお店、焼き餃子も決して悪くはないのだが、どう考えても水餃子の方が何割増しかで美味しいという判断に困るお店だった。

羽根付き餃子の元祖というからには、ズバ抜けた焼き餃子を出して欲しいのだが……。他の店の焼き餃子と比べてどうこうというならまだしも、自分の店の水餃子に負けてどうすんだっていう。

初体験の蒲田餃子でいきなり「???」という展開になってしまったため、オレ様は近くまた蒲田で餃子を食わねばと企んでいたのだが、その機会は意外と早く訪れた。

ある日、家族3人でお出かけしたドサクサで「今から蒲田で餃子たべない?」と女房をそそのかしたところ、のこのこと乗ってきやがったのである。

そもそも蒲田経験が皆無な女房を引き連れて、過去に執筆した商店街本などで散々蒲田の街を歩き回ったオレ様は華麗にエスコート。蒲田を代表するサンライズモールではなく、そのお隣の「1本違うだけでどうしてここまで空気が変わるのか」で有名なサンロード商店街を練り歩く。

この2つの商店街、同じ方向に伸びるアーケード商店街なのに、道幅の差が決定的なのか、明らかに雰囲気が別物で面白い。

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サンロードを歩き続け「アーケード終わっちゃうけどこの先まで進んでいいの?安全なの?」と不安になって来た頃にお店が見えてくる。

本日の目的地、3大蒲田餃子のひとつ『金春』さんに到着。金春という屋号の中華屋は蒲田駅界隈に何軒かあるのだが、今回は新館をチョイスした。

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相当な人気店との事だったので、メニューを開くまではどういうタイプのお店なのか不安もあったのだが、メニュー内容と価格を見て一安心。普通に良心的な中華屋さんという印象だ。

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しかし、壁の短冊メニューから「意地でも焼き餃子3個食わせてやる」という強い意思が感じられたのが面白かった。基本、何を頼んでも焼き餃子が付いてくると考えた方がいいのだろうか。

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「ここは普通の中華として使うのが良さそう」と判断し、まずは叩きキュウリと冷菜の盛り合わせからスタート。キュウリは無難なあるある的な味で良かったのだが、問題は冷菜の見た目の悪さな。具体的に言うと鶏ハム(?)にかかっている芝麻ペーストの絞り出し方のダメダメさな。

飲食店としてそれはないだろうというビジュアルの料理が出て来てしまったため、一気に暗雲立ち込める。

いいよいいよ~ここまで順調よ~~(板橋生まれでこういうの慣れてる)。

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