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愛する息子に超重要な帝王学を叩き込んだ両国の夜(串八珍 両国店/両国/焼き鳥)

緊急事態宣言下のある日の夜、女房に外出の予定があり、父子2人で夕飯を食べる事になった。

ウチの息子様は何か勘違いしているようで、「おとうさんと2人でお食事の時はお外でご飯が食べられる」と思い込んでいるのだが、それは物心つく前からあちこちの飲食店に連れ回していた私の責任であり、深く反省する次第である。

この日も「今日はお母さんとは晩御飯は別だよ」と伝えたところ、間髪入れずに「じゃあなに食べに行く?」と謎のリアクション。
何気なく冷蔵庫を確認してみたところ、特に急いで消費せねばならない食材はなかったので、コロナ禍で苦しむ飲食店を助けるために外食を決意。

手近なところで済ませようと両国の街をフラフラしてみると、割と早い時間だったにもかかわらず臨時休業の店だらけ。特に居酒屋系は「酒が出せない」というイジメを喰らっているため、そりゃ休むわな。

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そんな中、フランチャイズの焼き鳥屋が営業中だったので、ひとまずここに逃げ込むことに。

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入店と同時に「すみません、お酒出せないんですがよろしいですか?」と聞かれ、おそらくこれが理由で客と揉める事もあるんだろうなと、飲食店の苦労を思うと泣けてくる。

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が、息子からしたらいつもはソフトドリンクを置いてあるかどうかの確認からしなければいけない、言ってみれば "逆の立場" だった訳で。ノンアルコールのドリンクメニューが前面に打ち出されているこの状況は悪くなかったらしい。

「そうねえ、じゃあぼくペプシコーラとシロのタレね」

我が息子ながらちょっとひいたんだけど、なんなんだこいつ(教育の賜物)。ちなみに一切脚色はしておらず、本当にこの通りに勝手に注文しやがった。

ウチの息子様は小学校に上がったばかりだというのに「好物はシロのタレ焼き」と言ってのける将来内臓いわすことが確定しているガキんちょであり、お前オトナになったら絶対に定期検診受けろよ?

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このお店は焼き鳥屋さんだけあって、メニューは少数精鋭。全体的にお値打ち価格で、絵に描いたような「一軒目の店」である。

息子が勝手にシロのタレを頼んでしまったので、慌てて適当に串を頼み、スピードメニューとしてもつ煮も注文。

せっかくなので、今回は息子に居酒屋・飲み屋の使い方指南でもしようかなと思い至った。その第一歩が「時間のかかるメニューと、すぐに出て来るメニューを見極めろ」である。

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元芸能記者、元AV監督などなど流浪の人生を送るフリーライター荒井禎雄が、時事ネタ・地域批評・グルメなど様々なジャンルの記事を書いています。…

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