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やっとこのタイプのつけ麺の "味のピント" の合わせ方が分かった!(ごんろく/両国/ラーメン)

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地元に大人気のつけ麺屋さんがある。だいたいいつ行っても満席に近く、ネットの評判もかなり高い。

しかし私はどうにもその店の味が苦手で「おいしい」と思って食べたことがない。なのにいつも混んでるから「もしかして旨いのか?味が変わったのか?」と騙されて何度も入ってしまい、その度に「やっぱり苦手な味だった……」と肩を落として帰る……そんな事を繰り返していた。


思い切りディスから始まってしまって申し訳ないが、それがこの店、両国の『ごんろく』さんである。

場所は大江戸線の両国駅の出口からほど近く、JR両国駅からはちょっと歩く。国技館ではなく、現在改装中の江戸博側だ。


この店の特徴は、なんといってもモチモチの極太麺。Googleマップなどのレビューを見ても、この麺が好きだという声が多い。

現在はかなり値上がりしてしまい、素のラーメン・つけ麺が920円もする。その代わり、麺のサイズは大盛りまで無料。大盛りにすると相当な量なので、「大量に食べる」という前提ならば我慢できる価格設定なのだが、そんなに食べられない人にとっては明らかに割高だ。


この店のつけ麺は、私が苦手で仕方がない「甘い+酸っぱい」系。私はこの「甘いつけ汁」が大嫌いで、やすべえなんかもダメ。大勝軒にしても甘みを抜いて貰える店にしか行かず、必ず「甘さ控えめで」とオーダーするほど。

そんな味覚なので、この店で最初にノーマルのつけ麺を頼んで激しく後悔し、それ以降は辛味系しか頼まなくなった。

この日も辛味噌つけ麺の辛さ+を注文し、到着するなりさっそくつけ汁を一口味わってみたのだが……やはり甘い(泣)

辛味でだいぶ緩和されてはいるんだけど、旨味より先に甘みが立ってしまう。これなの、これが嫌なの。オレが欲しいのは旨味であって甘みではないの。


ところが、麺を浸して食べ進めてみるとこの日は何かが違った。甘みと極太麺の組み合わせのどこにピントを合わせたら美味しいかが分かったというかなんというか。

「なるほど、この味のこの部分にフォーカスを当てて麺を楽しめばいいんだな」とコツが掴めたのである。何年か前に盛岡のじゃじゃ麺でも同様の展開があったのだが、それ以来の天啓である。


ごんろくの良いところは味変アイテムが色々と揃っていること。普通の胡椒・ラー油・酢・醤油ダレの他に、けずり節や刻み玉ねぎも無料。
こういう調味料・無料トッピングがあるから値段のベースが多少高くても我慢できるってのもある。


味のピントの合わせ方が分かったところで、削り節・玉ねぎ・胡椒を加えてカスタマイズ。削り節を入れることで麺が旨味をリフトしてくれるようになり、さらに美味しさUP!

なるほどなるほど、40歳を超えてやっと「つけ麺+甘み」の組み合わせの理由が分かった。肉じゃがとかも、少し甘みが強い方が美味しいもんな。

それでもまだ「無いなら無いでいい、というか甘くない方が好き」という段階なのだが、今後は嫌悪感を持たずに食べられそう。

ちなみに、甘さが苦手な方はこの店のラーメンを食べてみるといいんじゃないかと。ラーメンの方は甘さが殆どなく、すっきりタイプの旨味たっぷり醤油スープなので、極太麺さえ苦手じゃなければそっちの方が美味しく食べられるはず。

大勝軒でもそうだったんだけど、甘いのが嫌いだからラーメンの方が好きだったのよね。この店のラーメンは、それを思い出させるようなハズレのない味でオススメ。

[店名] つけ麺屋 ごんろく両国店
[所在地] 東京都墨田区緑1丁目28−11
[TEL] 03-3846-4311
[営業時間] 11:00~04:00(日22時閉店)
[定休日] 無休?

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