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持つべきものは蟹を送ってくれる友人である


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私と女房の共通の知人が、コロナで一家全滅状態になってしまったそうで、親子揃って引きこもり生活を余儀なくされていた。

それを聞きつけた女房が、普段は邪悪な闇属性だというのに、その時に限って何故か聖属性の人となり、必要と思われる物を詰め合わせて送ってあげたそうな。

すると何ということでしょう。

しばらく経って知人一家が快復すると、お礼としてご立派な蟹が送られて来たのです。これぞジャパニーズ・クラシックスであるところのストロー・ミリオネア!

いわゆるひとつの WARASHIBE!

邪悪な邪悪な自分以外の命を屁とも思わぬ女房が、四半世紀に一度の情を見せた奇跡が、蟹というさらなる奇跡を呼び込んだのであります。

情けはひとのためならず。

その蟹はいつ食べていいものか困ってしまい、気付けば冷凍庫の肥やしになりかけていたので、流石に劣化させるわけにはイカンと、寒くなって来た頃合いを見計らって "かにちり" として昇華させることに。

まずは冷凍状態から解凍するのだが、流水に直接あてたりすると旨味が流れ落ちてしまうため、ビニール袋などに入れて、直接水に触れないようにして "間接的に流水解凍" (ここ大事)。


すると蟹を入れていたビニール袋の内側に、このように溶けた際に出た水が溜まってしまった。直感的に脳内に「それを すてるなんて とんでもない!」という文字列が浮かんで来たので、試しに味を確認してみると、これが何ともしっかりとした蟹汁。

流石にこれは捨てられんと、米を炊く水として流用してみた。味を邪魔したくなかったので、少量の生姜と、作業中に出た蟹の身の端切れ部分だけ入れたところ、これが非常にお上品で良いお味に仕上がった。


さて、鍋汁の方は強く味を付けてしまうと蟹の風味が台無しになってしまうので、いつもより弱めにダシを取り、最小限の醤油みりん砂糖で味付け。

具材も邪魔にならなそうなぶなしめじ・白菜・長ネギ・小松菜など、無難なメンバーで構成してみた。

「さあ後は蟹をしゃぶしゃぶするだけだぜ!」と食卓に出そうとしたところで今回のMVPである女房様から「足は何本か焼きガニにしろ」と指令が。


この件に関しては女房様のお気持ちがゼッタイなので、素直に魚焼きグリルを準備。食べやすそうな足を網に並べていい具合に焼いてみた。


むう、急にかにちりの具材がしょぼくなったな……。

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