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雪が降れば思い出す、地獄のブリザード露天風呂


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インターネット老人会員のアタクシが、時事ネタに限らず思いついた事を好き勝手に語ります。



東京は雪でござる、雪と言えば露天風呂でござる

今まさに東京では雪が降っていてクッソ寒いのだが、こういう天候の日に私はなぜか露天風呂に入りたくなる。

というのも、今から十数年前、女房と万座温泉に行ったその日に初雪が降り、それがよりにもよって「ブリザード?」と言いたくなるようなガチ降りになってしまったのだ。

ちなみに万座ってこんな感じのところ。草津からさらに山を登ったところで、スキー場としても大人気だった土地である。昭和のオッサンならば、冬に "万座プリンスホテル" なんて文字列をよく見かけたはず。


この辺の写真を見ていただければ、万座がどれくらい標高が高いかご理解いただけるはず。

話は戻るが、万座はそういう場所なので一度雪が降り始めると手がつけられない。だがその時、私と女房はちょうど混浴が可能な露天風呂に入っていちゃこらしていたため、初動が遅れて「待ってみる」というあり得ない選択肢を選んでしまった。

ところが、待てど暮らせど強まるばかりの雪、そして風……。度を越した激辛料理を食べた時って「この辺りで辛さのピークは止まる……止まらない!」みたいになるじゃん。あれ。

万座のお湯は泉質の良さ(濃さ)で有名で、あまり長風呂に向いたお湯ではないと思うのだが、身体がポカポカでもお湯から出ている頭部は氷点下。そこに容赦なく襲い掛かる冷属性の範囲攻撃。試しに立ち上がってみたところ命の危険を感じたので即座にお湯に戻る。

そうこうしている内に髪の毛といい鼻水といい外気に晒されている部分が凍り始め、気のせいか眼球も痛くなってきたような……。よく「吐く息が白い」なんて表現を見かけるが、寒さが限界突破すると「吐く息が凍る」のだと知った。

女房と2人で「これはどうすればいいんだ?」「露天風呂で遭難って人類史上初なんじゃないか?」と話し合っている時に、ホテルの従業員が風呂の様子を見に来て、こんな天候の中で露天風呂を楽しんでいる(というか出られなくなっている)我々を見付けて「入ってるんですか!?危ないですよ!」とガチ説教。

いや、こっちも出たいのだけれども、出たくても出られないというか、出たら心臓が止まる自信があるというか。

だが「この雪は待っても収まらないから出て!」と強めに怒られ、「ヒートショックでぶっ倒れたら助けてよ!」と思いながら内湯に避難することに。気分はもう八甲田山雪中行軍。足の指の1本や2本失うんじゃないかと思った。

そもそも、露天風呂から屋内に戻るルートが雪で見えねえんだもの。入って来た時の記憶を辿って「たしかこっちから……」なんて "博打歩き" で何とか内湯への扉に辿り着けた。

いやあ、あの時は本当に露天風呂に入ったまま凍死するのかなと思った。

しかし、この強烈な思い出のせいで、私は雪が降るクソ寒い日になると、なぜか露天風呂に入りたくなってしまう奇病に冒されてしまったのだ。命の危険は感じたけど、あれほど強烈な経験は中々できない。

だが、私にとって万座温泉の思い出はこれだけではない。ブリザードの中の露天風呂に勝るとも劣らない強烈なインパクトを残してくださった方がいらっしゃるのである。

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