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生まれてはじめて観光目的で柴又帝釈天に行ってみた!

10月の週末。特に予定もなく、どこか行くにしてもあいにくのお天気。だけど息子を家に置いておいても延々とタブレットでマイクラやったりYouTubeを見ているだけになるので、どこか適当なところにお出かけして気分転換したい……。

そんな状況で夫婦ミーティングを重ねていたのだが、何をするにも問題があり、気付けば何も決まらぬままランチタイムに突入。

そんな時に、私が何となく「都内の超ローカル線に適当に乗るツアー」だの「金町線に乗れば柴又の帝釈天に行けるぜ」と口走ったところ、女房から「アタシ帝釈天見たことない!いいじゃんそれ!」と謎の賛同を得られた。

『葛飾柴又』といえば、寅さんの影響で日本の多くのオッサン・オバハンが名前だけは知っているはず。ところが、名前は知っていても葛飾にも柴又にも縁がないという方もまた多い。

それもそのはずで、葛飾区というのは23区でもトップレベルに鉄道の便が悪く、特に区内の南北方向を繋げてくれる路線が無いに等しいのである。
「乗り換え」という手段が致命的に欠落していて、例えば有名な新小岩駅は総武線しか通ってないし、同じく名前だけは知られている亀有駅は常磐線しか通っていない。複数の路線が通るターミナル的な駅もあるにはあるが、マトモに使えそうなのは青砥駅くらいで、他は金町線+αの通る京成高砂駅と金町駅という超絶微妙な駅だけ……。

そんな葛飾区にあって、柴又駅とは京成金町線というたった3駅しかないドローカル線しか停まらない陸の孤島的存在であり、実際に行こうと思っても心が折れる条件が揃っている。

まず金町or京成高砂のどちらかに行かねばならないという時点でハードルが高すぎる。北千住駅を経由できる金町か、浅草線で直通の京成高砂か、どちらにしても乗車時間は途方もなく長そうだ。

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そんな事から、仕事でもない限り行く機会が全く無かった柴又に、あえて観光目的に行ってやろうという事になったのだが、我が家は両国なので、お隣の浅草橋駅から浅草線で「とりあえず京成高砂駅までは」スイっと辿り着ける。

その高砂駅のホームで撮った実に昭和的なこの一枚。懐かしいのうこれ。今じゃこんなアナログな設備なかなか見られんぞ。

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京成高砂駅は、金町線が高架化されたのが割と最近なので、このローカル線のホームの方がなぜかキレイっていう。

それにしても、金町線に乗るの何年ぶりだろうか。

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たった3駅しかない金町線だけあって、あっという間に柴又駅に到着。途中までは雨模様だったものの、柴又に着いた時には小雨程度に収まっていた。

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柴又といえばこれ。寅さんとさくらが見つめ合う銅像。
そしてその間に入って邪魔をするバカ息子。

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寅さん像の目の前にあるおみやげ屋がカオスでたまらん。「金のうんこ」や「たわし」を全力で推していたが、その謂れなどを調べる気にもなれない電波濃度の濃さだった。

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駅周辺や、帝釈天へ向かう道は商店街っぽくなっているが、生活型の商店街ではなく、明らかに飲み屋街や観光地といった内容。参道に入ると「こち亀で見た!」という景色が広がるが、天気のせいもあって人通りはそれほど多くない。

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帝釈天をちゃんとお参りしたのはじめて~!

思ったよりも敷地が広くて、建物が立派で、これは一度くらいは見ておいた方がいいかもしれん。仲見世の方がメインでこっちはオマケなのかくらいに思っていたけど逆だった。

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ここで息子様、からくり仕掛けの獅子舞がおみくじを取ってくれるマシーンに心を奪われる。何度もやりたがり、遂には「ボクがおとうさんの分のおみくじも取ってあげる」と、オレをダシにしやがった。

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その「おとうさんの分」のおみくじが大吉で、悪いことがひとつも書いてなく、複雑な心境になる息子様。

ただ、ギャンブル運絶好調でやったら勝てるくらいの話が書いてあるのに、もう長いこと馬券が当たっていませんが?
しかも、この日はコント・グラン・エフフォーの3強争いになった天皇賞(秋)の日で、私はコントレイルとグランアレグリアの1・2着の馬券に絞って買ってしまい、大外ししたんですけれども。

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元芸能記者、元AV監督などなど流浪の人生を送るフリーライター荒井禎雄が、時事ネタ・地域批評・グルメなど様々なジャンルの記事を書いています。…

皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。