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何が正解か分からなすぎるハードモード子育て「学校どうすんの?」

「夏休み延長」の流れ

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子育て世帯ならば誰しも直面していると思うが、デルタ株がどうのこうの、東京はすでに医療崩壊だのと、収まるどころか過去最悪の状況に陥っているコロナ禍にあって、遂に夏休みが終わる。終わってしまう。

少し前までは「子供は重症化しない」のが当たり前とされており、対策は高齢者や中年以上の世代が中心となっていたが、新型株が広まるにつれて20代でも重症化するとか、子供にも感染するといった情報が「最新の常識」となってしまった。

この状況で学校を再開するのは非常に問題があると思うのだが、これを受けて夏休みの延長を決めた自治体があるという報道が流れて来ている。

Googleで「学校 コロナ 夏休み」といったワードで検索すると、他にも色々な切り口のニュースが引っ掛かるのだが、争点になっているのは「夏休み自体を延長」「リモート授業の準備」「生徒への検査」といったところ。

ところが、どうも国としての強い方針はないようで、自治体ごと、ないしは学校ごとに対応はバラバラなようなのだ。これは実際に子を持つ親としては実に悩ましい。

「誰かに正解を決めて欲しい」という事ではなく、状況的に何を最適解とすべきなのか分からないのである。その最適解さえ決められれれば、学校が何と言おうと「ウチはウチの方針でやる」と強く出られるのだが、「何が最適か分からない」という有様では、学校の決定に従うよりなくなってしまう。

どこに問題があるのか

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ここでは最適解の候補を、まず大きく2つに分けて考えたい。

ひとつは感染対策をしつつ生徒を全員検査するといった「学校に行かせる」という選択肢。ふたつ目は夏休み延長案やリモート授業案のような「学校に行かせない」という選択肢だ。

この2つにはメリットもあるが、それぞれ大きなデメリットが存在しており、そのせいでどっちも選べないという状況に陥っている。

(1)学校に行かせる
[メリット]

・勉強を進められる
・友達と遊ばせられる
・生活サイクルを維持しやすい
・親の負担が少ない
[デメリット]
・学校内外に今まで以上のコロナ対策が必要
・感染リスクが大きすぎる

理想を言えば、この「コロナ対策をした上で学校に通わせる」という方法が、最も良いに決まっている。ウチの子を見ていて思うが、やはり小学校低学年の子供が "お友達" に会えなくて、ずっと家でひとり遊びをしたり、親とだけ遊んだりでは寂しすぎる。

また、周囲の人間とのコミュニケーション能力であるとか、将来的に必要になってくる人間力を培う大事なチャンスを全て台無しにしているのではないかと不安になる。

したがって、子供達の成長を考えるならば、これまで通り学校生活を送らせてやるのが一番良いに決まっている。

だが、子供がコロナに感染してからでは全てが遅いのだ。

検査体制を強化するとしても、検査結果で陽性と分かった時には、すでにその子供の家族全員に感染し終えている事だろう。
まだワクチン接種が済んでいない家庭も多いだろうし、かく言うウチも私は1回しか打てていないし、女房など予約枠を取りそびれて1度も打っていない。この状態で子供を経由して家にウィルスが蔓延でもしたら、どんな事になるか想像もつかない。

最悪の場合、子供だけ残して両親が死に、子供はウキウキで学校に行っただけなのに孤児になるという悲惨すぎる事にもなり兼ねない。事実、インドやアメリカをはじめ、海外ではそのような事例が山程あるようだ。

中には孤児になるだけではなく、"コロナ孤児" を売買する業者まで現れているようで、すでに「ここまで考えねばならない状況」にあるのだ。

私はこんな時に我が子を学校や学童、部活やスポーツクラブ、各種習い事に通わせる気にはなれない。

(2)学校に行かせない
[メリット]
・感染リスクを下げられる
[デメリット]
・勉強の遅れ
・友達とコミュニケーションをとる機会がない
・親の金銭不安
・共働き世帯の場合は子守りが無理ゲー

では学校に行かせずに親が全て面倒を見ればいいじゃないかという声もあるだろうし、私も理想を言えばそれが最高だと思うのだが、それもそれでかなりの無理ゲーである。

親の立場で言うなら、共働き世帯の場合、いくらリモートで仕事をする環境を整えたって、常に子供が家にいるというのでは厳しいものがある。
これが小学校高学年を過ぎた勉強も運動も自発的に動いてくれる年齢の子ならまだしも、そうじゃなければ常に親が管理・観察してやらねばならない訳で、仕事どころではなくなってしまう。「リモートワークの設備が整った状況で」という前提あっての話でもこれなのだ。

子供のために有給を取って仕事を休むとか、実家に預けて年金暮らしの親に子守を頼むとか、家庭ごとに何かしら手段を探さねばならないが、コロナ禍の終わりが見えない状況で果たしてそんな事が可能なのかという話である。

ちなみに、ウチではいま私が仕事を極力減らして、今月いっぱいまでは息子の子守を担当する事にした。
が、これも収入激減のリスクを覚悟しての話である。

親の都合を置いて考えたとしても、子供にとって友達と接する機会がなくなるというのは非常に寂しい事だろう。
まだ親が遊んでやれば満足する年齢ならばマシかもしれないが、小学校にも慣れて「お友達と遊ぶのが一番楽しい!」なんて年齢になってしまったら、遊び相手が親しかいないというのでは……。

楽しいか楽しくないかだけではなく、そういう状況で過ごしてしまうと、将来的に何か問題(コミュ障的な)が残るのではないかと不安になってしまう。

状況が状況だけに「気晴らしに旅行でも」なんてやり方も出来ないし、万策尽きてる感がハンパない。

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