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これぞ「THE JAPAN」女房が超老舗店のドタキャンヘルプツイートを見てお高級お弁当をお注文……

ほんの何日か前のこと、日本橋にある超老舗のお弁当屋さん『弁松』が、大量注文のドタキャンを喰らって大変というツイートをした。

弁松といえば、「老舗の弁当屋」というか、むしろ「弁当の元祖」ではないかとすら言われているような一線超えた超絶老舗店であり、コロナ禍で多くの歴史ある店を失っていた人々は本気で心配して「あの弁松もヤバイのか……」とRTしまくり、気づけばネットニュースに取り上げられるほど拡散されていた。

こうした騒ぎを聞きつけて、いても立ってもいられなくなってしまったのが愛する我が女房。

日本橋のお隣さんである両国で生まれ育ち、また日本橋勤めが長かった彼女は、「弁松を助けねば!」と脊髄反射的に「1番ええやつ」を予約注文したのだという。

そして先日、わざわざママチャリを飛ばして永代橋にある弁松の工場まで商品を受け取りに行き(取りに行かないとご飯やお赤飯がつかないらしい)、その日の夜は弁松パーリィとあいなった。

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お高級なお弁当様であるからか、弁当以外にも色々とオマケが付いていた。これは開くと日本橋の町並みと隅田川が見える、飛び出す絵本的な紙箱。

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まっさらな包装紙や折り箱もわざわざ付いて来た。

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そして個人的に興味深かったのが、弁松の歴史がみっちり書かれたパンフレット。左に弁松の歴史、右に弁当の歴史が書かれており、創業171年だとか何だかもうよく分からない数字が目に飛び込んで来る。

なんでも、創業自体は1810年で、完全に折り詰めのお弁当屋さんになったのが1850年らしい。確か今の石造りの日本橋が架けられたのが明治時代の亊だから、弁松が創業した頃は、まだ日本橋は木の橋だったという訳だ。

日本橋界隈はそんな店だらけとはいえ、なんぞそれ。

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このパンフレットの中で「弁松の甘辛味は熱狂的なファンとアンチの両極端である」と自分で言っちゃってるところが好き。

そうだよな、わざわざ高いお金を出して弁松の弁当を買おうって時点で、あの「醤油!砂糖!」って味でいいんだって人なんだから、今の時代に合わせた味付けなんかにしたら逆に大問題だよね。

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