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『初心者向けフェミ問題講座』北原みのり、我が身可愛さにろくでなし子を見捨てる

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前回はフェミ業界のお勉強として、北原みのりとAERAのタッグチームによる盛大なヤラかしをご紹介した。

この組み合わせはフェミ系の記事としては「またお前か」という定番中の定番なので、AERAの記事で執筆者が北原だった場合、その時点でピンと感じ取れるようになろう。

さて、今回のテーマであるが、前回の続きのようになってしまうけれども、私が北原みのりという人物を心の底から軽蔑する決定打になった事件をご紹介したい。

北原みのり、ろくでなし子にクソぶっかけて逃亡

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これは何年もフェミ問題を追いかけていた人間ならば絶対に忘れていないであろう大事件なのだが、まずはこの事件の超ざっくりした経緯から説明しよう。

2013年
以前から女性器をモチーフにした作品を発表していた芸術家・マンガ家のろくでなし子氏が、クラウドファンディングのお礼として、3Dプリンター用の ”マン型” データを寄付者に送付した。

2014年7月
寄付者に対するデータの送付は、わいせつ物頒布等の罪にあたるとして逮捕。本人は「マンコは自分の身体に付いているもの、手足と変わらない。女の身体をわいせつ物扱いするな」と、裁判所で徹底的に戦うと決意。この時は1週間ほどで準抗告が認められて釈放された。

2014年12月
ろくでなし子氏が警察を相手に大立ち回りを続けている最中に、二度目の逮捕劇が起こってしまう。
女性向けアダルトショップに ”マン型作品(通称デコマン)” を展示したとして、わいせつ物陳列罪の容疑でろくでなし子氏とショップ経営者が逮捕されたのである。

で、そのショップ経営者というのが他ならぬ北原みのりで、ここで北原は自身の信用の全てを失くすような大ポカをやらかしやがった。

何と「マンコもデコマンもわいせつ物じゃねえ」の一点張りで戦い続けるろくでなし子を見捨てて、我が身可愛さに略式起訴で罪を認め、罰金を払って話を終わらせてしまったのだ。

ろくでなし子事件の最大の争点である部分に対して「デコマンも女性器もわいせつ物です」と認めたも同然で、とにかく判例重視な日本において、ろくでなし子にとっての致命傷ともなり兼ねない裏切り行為だった。

先に結論から書いてしまうと信じられないかもしれないが、この北原みのりという人間は、ろくでなし子が逮捕された際に「不当逮捕だ!」といった内容の援護射撃を開始し、それこそAERAなどを通してろくでなし子を応援していた人物である。
その際にろくでなし子の主張通り ”芸術無罪” を口にした事もあるし、自身の (自称)フェミ思想と絡めて語る事もあった。
ついでに言えば、何故かオタクやロリコン叩きにも絡めてくれて、ろくでなし子を応援したい人々を見事に分断してみせて下さった。

ろくでなし子が当時北原が経営するショップのスタッフだったという背景もあって、北原みのりはろくでなし子応援団の中心的人物であると目されていたのである。

……が、話の結末は先に申し上げた通り。北原はとっとと「女性器もそれを模した物もわいせつ物である」と認めてしまい、罰金を払って逃げた。
自分が安全な場所にいる時はイキってうるさくがなり立てる癖に、実際に火の粉が飛んで来たら自己愛を最優先して逃げてしまう。それがこの女の本性である。

今でもいるでしょう、とにかく自分がカワイイだけの自称フェミが。自分からヤラかしているのに被害者ぶったり、真顔で「アタシ可哀想」と言えちゃうようなヤツ。その先駆けと呼ぶべき存在が、この北原みのりなのだ。

しかも、このお話には強烈な続きがある。ろくでなし子はその後も戦い続け、2017年4月にデコマン展示については無罪を勝ち取った(3Dデータの方は上告)。
先にろくでなし子を見捨てて逃げた北原は略式とはいえ有罪となり、罰金まで払わされたのに、覚悟を決めて戦い抜いたろくでなし子は ”無罪” を勝ち取ったのだ。

まるで寓話のようなお話である。 


では、ここから先はもはやオマケのような内容になるが、2014年当時私が書いた記事と、個人的な懺悔を付け足しておこうと思う。

3Dデータ送付問題で起訴も、堂々たる戦いぶりに評価を上げるろくでなし子

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※2014年12月の記事

マンガ家・芸術家のろくでなし子が、3Dプリンター用の自身の性器データを支援者らに送り付けたとして、わいせつ電磁的記録頒布の罪などで起訴された。 これは性器を型どったボートを川に浮かべる企画へ出資してくれた人へのお礼として、ボート制作に使用した性器データを送付したことが 「わいせつ物をばら撒いた」 とみなされ、起訴に至ったもの。 彼女は今年7月にも同様の容疑で逮捕されたが、そちらは処分保留となっていた。

また、ろくでなし子を雇用する立場であり、彼女の逮捕の不当を訴えていた北原みのりも、経営するアダルトショップにろくでなし子の性器を模した作品を並べていたことからわいせつ物陳列罪容疑で逮捕されていたが、こちらは北原が容疑を認め30万円の支払い命令が下った。

※参考リンク
・ろくでなし子逮捕は新技術に対する威嚇か? 女性器3Dデータ配布騒動
http://n-knuckles.com/case/society/news001580.html
・オタクは規制、芸術はOK...ろくでなし子事件で「自称フェミ」がトンデモ大暴論
http://n-knuckles.com/case/society/news001589.html
・ろくでなし子氏と北原みのり氏逮捕に「ざまあみろ」の声が上がる背景
http://n-knuckles.com/case/society/news001822.html

さて、ネット上では北原のこれまでの差別的な言動に反感を持った人々が中心となり、ろくでなし子も一緒くたにして批判を展開していた(私も含む) が、一連の騒動が進む中で ”ろくでなし子” と ”北原みのり” の違いが鮮明となってきた。 今後は両者を同一視して語ってはならないのではなかろうか。

というのも、今回の公判でろくでなし子の主張はまったくブレず、「性器はわいせつ物ではない、よって私の活動に違法性はない」 と繰り返し述べていた。 これは ”好意的に見れば” 刑法175条のわいせつの定義への問題提起であり、改正のための戦いだと受け取ることもできよう。 少なくとも、ろくでなし子はそう主張していいだけの身体の張り方をしている。(ただし現状では違法性が消える訳ではない)

ろくでなし子のブレなさは痛快と呼べる域まで達しており、公判中に 「マ○コ」 を連呼したことから、裁判官が 「それ以上マ○コって言わないで!」 とムキになるというコント的な展開をもたらした。 この性器の呼称をめぐるバカバカしさ、アホらしさ、どうでもよさを演出できた時点で、ろくでなし子の技ありではないかと思う。

現在の日本の法曹は、小学生の 「バカって言った方がバァ~カ!」 的なレベルで 「マ○コって言ったら犯罪者!わーわー!」 という笑うに笑えない状況にあるようだ。 以前モンティ・パイソンのコントで同じようなネタを見た気がする。 このくだらなさを世間に知らしめた点だけでも、ろくでなし子の戦いを評価したい。

ところが、問題なのはろくでなし子の支援者を名乗り、援護射撃という名の警察への挑発を繰り返していた北原みのりである。 彼女は自身が逮捕されるまでは 「女性の性は差別されている!」 「ろくでなし子の活動は芸術だ!」 「女性器はわいせつではない!」 といった論調だったが、いざ自分が逮捕されたら略式で金を払っておしまいにしてしまったのだ。

これがどういう事だか解るだろうか?

略式という事は、北原は ”わいせつ” について戦う姿勢を見せず、むしろ 「ろくでなし子の性器作品はわいせつ物である」 と認めてしまったのである。 罪を認めたから略式で30万円払うだけで済んだのだ。
これは奮闘を続けるろくでなし子を見捨てたも同然で、むしろ 「わいせつか否か」 を争点にしたいろくでなし子にとっては裏切りに等しい行為であろう。 なんせ一番の支援者が 「ろくでなし子の性器はわいせつです」 と認めているのだから、心情を察するに余りある。

上の参考リンクの記事にも書いたように、北原は余計な言動を繰り返し、ろくでなし子を応援したい、支援したいという人間を減らし続けた。 自身のオタクや男性向けの性産業への差別的な感情を抑えられず、ろくでなし子を擁護したいがために何故かオタクやロリコンを批判するという意味不明さであった。 

当初は北原と敵対関係にある児ポ・表現規制反対派の人間ですら、ろくでなし子の逮捕の不当性や175条のおかしさを指摘していたのに、北原が様々なメディアで騒げば騒ぐほど 「やってられるか」 と離れて行き、遂には北原とろくでなし子を同一視するしかなくなってしまった。
この 「自身の偏った主張を再優先してろくでなし子の支援者を減らした」 というのが北原の第一の罪と言える。

こうした背景があるというのに、北原はとっとと 「ろくでなし子の性器作品はわいせつ物です」 と認めてしまったのだ。これでは 「いいぞもっとやれ!」 とけしかけた挙句、架けたハシゴを外し、ろくでなし子ひとりを追い詰めただけである。 これが北原の最大の罪だ。
味方を減らし、警察を挑発し、ろくでなし子の背中を押しまくり、自分だけ逃げるとは、ハナからろくでなし子を追い込む事が目的だったのではないかと思いたくなるような愚行中の愚行である。 

いったい北原は何がやりたかったのか?

こう言うのもナニがアレだとは思うが、今回の一連の流れのお陰で、ろくでなし子と北原みのり一派をハッキリ分けて考えられるようになった点だけは救いかもしれない。
私は違法行為は違法行為であるとした上で、それでもろくでなし子の身体を張ったブレない戦いは応援したいと思う。
それと同時に、味方を置き去りにして敵前逃亡した北原みのりには、今後ろくでなし子騒動についても、わいせつ・表現の問題についても、何も語る資格はないと言わせていただく。

私自身の懺悔

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上で紹介した記事中にも書いたように、当時ろくでなし子と北原みのりは同一視されていた。かく言う私も両者をひとつとして考えていた。
なので、当時の私が書いた記事の中には、北原に対して向けるべき非難を、ろくでなし子にも向けているという、まるっきり見当違いな物もある。

それが話を追うごとに段々と「あれ?」と思うようになり、北原の略式起訴が決定打となって、2人の立場が明確に違うと悟った。お恥ずかしながら、私はそこでやっと自分の誤りに気付いたのだ。

そのお陰で北原への憎しみと、ろくでなし子を応援したいという気持ちが両立出来るようになり、今に至る。

余談だが、この件については後にろくでなし子氏に直接謝罪した。彼女が望むならばチンコの余り皮をノドに詰まらせて果てる覚悟でお詫び申し上げた。

実は彼女は私が以前運営していたネット配信番組にゲストとして出演して下さった事があり、そこで3Dプリンターで作ったマン型作品についてお話してくれたのだ。
そんな背景がありながら、北原憎しで目が曇り、筋違いな非難を浴びせてしまった事を、私は今でも悔いている。普段は偉そうな事を言っておいて、どんだけマヌケなんだろう。

自分で言うのもなんだが、感情優先で物事を判断すると、こういうこっ恥ずかしい目に遭うんやで。



※ 本文は以上です
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