見出し画像

"お母さん食堂" を否定する連中の方が、よっぽどジェンダーロールに囚われているという笑い話

またも色々と "におう" 事案が

画像1

ファミマのお惣菜商品のブランド名 『お母さん食堂』 が気に入らないと、女子高生らが改名を求める署名を集めている。

これによると、"お母さん食堂" という名称は性別による役割やイメージを固定化するものなのだという。だから「食事を作るのはお母さんだけなのか?」といった文言が踊っているのだろう。

「性別によって役割を決めつけることがない社会にしたい!」そうだが、実はこれ "トンデモない特大ブーメラン" になってしまっているのである。

ファミリーマートが "お母さん食堂" という名称に込めた思いを考えてみると、こんな主張をしている女子高生らの方が視野が狭く、また性別によって役割を押し付ける偏狭な思考を持っている事になってしまうのだ。

お母さん食堂という単語が表しているのは母性

画像2

お母さん食堂は、「家族の健やかな生活」を想って作った、美味しくて安全・安心な食事と食材を提供するブランドです。
お客さまにとって「一番身近で美味しくて安心できる食堂」を目指しています。

ファミマの公式サイトによると、お母さん食堂とはこのような思いを込めたブランド名らしい。

お母さんが家族の健康を考え、美味しくて安全な食事を作る、それを目指すのがこのブランドだという事だろう。母の愛や母性がテーマになっているとも言える。

こう言うと「だからジェンダーロールがあああ!」と騒ぐバカが一定数いるのだろうが、そういうヤツらはこのお母さん食堂のCMでも広告でも一回見て見ろよと思う。

何と香取慎吾演じる慎吾ママ(正確には慎吾母)(もっと正確に言うと香取慎吾と慎吾ママは別人という設定)がCMモデルを務めているのである。

この時点で、ファミマは「食事を作るのはお母さんだけ」と考えているどころか、「お母さんという単語の意味すら変えてしまおうとしているのではないか」と思えて来るのだ。

そもそも、このお母さん食堂が始まったのは2017年で、実はもう3年も続いている。そして香取慎吾がCMキャラクターに選ばれたのは2019年。

このCMを作るにあたって、香取慎吾はこのような発言をしている。

「最近気が付いたんですが、あの頃“おはロック”を踊っていた世代が、社会人になって頑張っている。そして今僕は、19年前に慎吾ママを見てくれていた人たちに向けて、『みんな疲れているでしょ、お疲れさま。美味しいもの食べなさい』と言ってあげられる。そう思うと、本当に素晴らしい仕事だなと思うんです」(香取慎吾)

ファミマにとって、このCMモデルは慎吾ママでなければならなかった。この香取慎吾の言葉の中に、全ての答えが詰まっていると思う。

それをダメ押ししてくれたのが共演者の言葉だ。

「慎吾ママは当時の子どもたちのアイコンでした。(中略)慎吾ママは私たち世代のお母さんの代表のような存在だった」(ファーストサマーウイカ)

こうした断片的な情報を重ねて行った時に、皆さんは何を感じるだろう。ファミマは本当に古いジェンダー観に囚われているのだろうか。

ここから先は

1,311字 / 1画像

¥ 200

皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。