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南の島へ下僕として

南の島に赴任する妻であるN様は外務省職員でした。つい半年前に式をあげたばかりでした。

結婚式を執り行う前までに私めへの調教は、ほぼ完成に近づいていました。N様との結婚式は、完全にSM婚であり調教済を証明する絶対服従の誓いの儀式だったのです。

当然ながら二人の秘密を知るのは、本当に限られた数人以外いませんでした。お互いの親戚間では当然ながら誰もいませんでした。

どこからどうみても普通の幸せそうな結婚式に見えたに違いありません。

N様の御真影の枠に私めが収まっているだけでも光栄なことでありもったいないことなのです。

N様の華麗に着飾ったドレス姿を仰ぎ見できた喜びは一生の宝になります。更に可能なら、結婚式の参列者にN女王様と奴隷である私めとの間の真実の関係をご披露できたらと叶わぬ夢を見ました。

荘厳な豪華ウエディングドレス姿のN様とリードで繋がれた黒い光沢の首輪で四つ足に見上げる私めのイメージ。叶わぬ夢でしたが、実際には、スーツの下には、N様への見えないエチケットとしての貞操具とアナルプラグを身につけておりました。

披露宴の中、N様はアナルプラグの電動スイッチをオンオフを繰り返し微笑んでおりました。参列者から注がれる視線がより一層の興奮と幸福感を高めてくれました。

式後、短い新婚旅行をしながら、さらに絶対服従の生活の仕上げの調教を丁寧に施して頂きました。

もちろん元々絶対にN様とセックスなどとだいそれた思いなどありえません。N様は永遠の天上人なのです。

ただし、N様から促されましたら、直ちにクンニリングスと顔に装着したディルドーを使用しての服事はかかすことができません。N様に最高のご満足を得て頂かなくてはなりません。常に私めは単なる性玩具にしかすぎないこともまた決して忘れません。時に数時間も続きますが、私めの努めであり苦痛になるなど絶対にありえません。N様のお喜びは私めの喜びなのです。そして、私めのわがままな射精などは許されるはずがありません。どこまでもN様の御心次第なのです。許可を頂く私めの思い自体こそ、許されぬ罪深いことなのです。

N様へ私めからの忠誠心と感謝は、この身が灰になるまで決して絶えることなどないでしょう。

マインドコントロールされているとすれば、それは私めの心の底から湧き上がる喜びでしかありません。

東京に戻り、赴任前の準備として都内のマンションの整理と同時に赴任のための荷造りに勤しみました。
外ではどこにでもいるような夫婦に見えましたが、普段の生活は下僕であり忠実な奴隷でした。部屋の中では、犬のように振る舞います。

日々の身だしなみとして、深紫色のエナメルのハイレグボディースーツを着用しなければなりません。四つ足時のユニフォームといったところでしょうか。また、N様の前では、家事を行う以外、立つことは許されません。立つときはハイヒールとコルセットドレスを身につけなければなりません。もちろん貞操具を外すことなどありません。義務なのです。

朝、N様がお目覚めになってから、夜、お休みになるまで、お仕事からご帰宅されてから全て時間をお世話させて頂くのが私めの努めなのです。

元々女性に近いような細い体が、鏡に浮かび上がります。髪型は任地に赴くまで極めて普通の男性です。

いずれは、眉毛と頭髪も剃り落としましょうねと仰っていました。

完璧な女性の形態になった私めを見てみたい、とも仰っていました。ホルモンを投与して上で顔も体も完全美容整形手術をしてみたいわ、とも仰っていました。

そんなN様のお言葉を耳にするたび喜びに打ち震えます。

赴任に際し私の立場は、家事などの雑事を引き受ける自由業の夫という体裁を取りました。

海外の普通でない生活が始まる期待は膨らむばかりでした。

数ヶ月が経過しました。新しい南の島には日本人が少なく、それでも大使館が存在していました。

大使館は、一面芝生に覆われた広大な公園に近い富裕層が住む一等地のそばにありました。その地域は、首都の中心部を成し、三方をなだらかな斜面に囲まれていました。斜面は、いわゆる高級住宅地が集まっており、雑多な町の中心部から隔離されているかのようでした。

緑が鬱蒼として中に高級住宅が、ポツリポツリと並んでいました。住居は、先住の住居をそのまま引き継ぐことになっていました。

事前に送った必要な生活用品の中身はほとんどN様のものでした。指定の住所で荷物を引き取りできる日まで近くのホテルで数日過ごしました。しっとりした空気と南の島独特の香料。荷物の整理をするとしながら漂ってきました。

N様との新生活がやっと始まったのです。 続く

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