見出し画像

旅が私にくれたもの

生まれて初めての海外旅行は大学の卒業旅行。
そもそも私の大学生活と言えば親の脛を齧りすぎて骨の髄まで到達する勢いだった。
友だちがアルバイトを普通にしている中、必要以上の自意識過剰と偏食で飲食店や接客業はアウト。
私のようなものが人前で接客をしたら不快に違いないとか、仕事をこなせるかどうかの心配ではなく「まかないに嫌いなものが出てきて食べられませんって言うのは良くないよね」という判断を真っ当だと考えていたのだから思考の癖が強い。

そんなわけで、何の苦労もしてないんだからご褒美も必要ないんじゃないか?と今の私ならそう思うけど、ミーハーな私は世間一通りのことはやっておかないとね主義でその時も生協の旅行パンフレットでそのままツアーを申し込んだのでした。

旅行にいく人として選んだのは同じ学部の友だち1人。大学の卒業旅行って大勢でワイワイのイメージ。それなのに2人旅。体育会系クラブでキャプテンを務めまとめ上げている自分がいる一方、「サシ」という言葉や趣が好き、そんな自分が前面に出てきた結果のセレクトだったのかもしれない。

それにしてもどうしてタイなのかは忘れた。多分、親にお金を出してもらうのにヨーロッパとかアメリカは高いと思ったのかな。(もう考え方がおかしい)そして、やはり親に買ってもらった大きなスーツケースで私は朝早くに空港に向かったのでした。(それも友だちと一緒に予約タクシーでね。)

つづく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?