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メランジュな

メランジュとは整然と堆積した地層が、変形により混沌とした状態になってしまったものをいいます。この写真では、砂岩泥岩の互層が引きちぎられ、砂岩がブロック状に分断しているうえ、末端がレンズ状に引きのばされた形になっています。付加体を構成する岩石に典型的に見られます。

地質調査総合センター 絵で見る地球科学よりhttps://gbank.gsj.jp/geowords/picture/photo/melange.html


メランジュとはフランス語で混ぜ合わせるとの意味の言葉だそう。

そう、メレンゲのフランス語読みなんですって。

年代に規則正しくミルクレープみたいに重なってた地層がプレート運動でぶつかることによってごちゃごちゃにまざっちゃっのが地面にでて観察できるというのが、地学的にいうメランジュ、という解釈で、

あっていますでしょうか。

私は地学を選択せず一度も学校で学習しなかったので、独学で地学についての文章を読み解こうとすると

さっぱり自信がありません。

間違ってたらご指摘ください。

高知県には地質学的に貴重なメランジュが二つ、観察できる場所があります。

土佐市宇佐の横浪メランジュと、芸西村西分の芸西メランジュです。

プレートテクトニクス理論が世界に先駆けて陸上で実証された場所

横浪半島の五色ノ浜の海岸では、フィリピン海プレートが沈み込む際に、その堆積層(玄武岩・チャート・遠洋性粘土等)が陸側に剥ぎ取られ、押しつけられる「付加作用」により、混じり合った地層(メランジュ)となって分布している様子を広い範囲で観察できる。                                       五色ノ浜の横波メランジュはプレートテクトニクス理論が世界に先駆けて陸上で実証された場所として重要である。    

高知県観光よさこいネットより

なんかメランジュがすごそうなのは、わかっていただけたでしょうか。

私も、よくわかんないけど、すごそうなのは、わかりました。

今回は横浪ではなく、芸西メランジュに行ってきました。

大好きなブラタモリのロケも2017年に行われた場所です。

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こんな看板がたっておりますが、正直観光っ気は0ですし、知る人ぞ知るなんだろうな、と感じます。

地学に興味なければ素通り確定の、ザ、地域の小さな漁港内にあります。

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一緒に行った友達が、「こんな解説文置くなら、一緒にルーペをおいとかんといかんよね」と言いましたが、同感です。

多分、地学スキの人にとっては、ルーペはスマホのストラップにしてもいいくらい、常備品なのかもしれません。もう一度、ルーペもって放散虫化石を確認しにこないかん、と思ってくれたら、万々歳ですが。ちなみに私は、もう一度ルーペをもって、来るつもりです。

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貴重な天然記念物の割に、「乗らないで」とか「割らないで」とか書いてないのが、

ヒヤヒヤします。漁港のおおらかさでしょうか。

子どもが乗りたがったら、一応とめたほうがいいのか、それとも子どもが乗るくらいなんともないくらい丈夫なのか、わかりません。

さて、港のわきの浜におりてみました。

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打ち上げられたごみが散乱しています。拾っても拾っても、おそらく高知ではない場所からも潮にのってやってくるのでしょう。

考えさせられます。

本来、もっともっと、美しい景色だろうに、と。

海に来るとごみを拾うわが子は、おそらく、ごみのない浜の景色を、見たいのだ、と。

それをかなえるには、一人のゴミ拾いでは、追いつかないのだ、と。

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上の写真もメランジュの岩です。ハワイ沖から、プレート運動によって、ここに移動してきた、と説明文にありました。地球って生きてるし、ものすごい力で地面を動かしちゃうし、そして気の遠くなるほど長い年月をかけて、つくられた環境なんだ、というのが、

高知に居ると、実感できます。

川でも海でも、拾う石に、個性があって、

知りたいこと、理解したいことが、最近どんどん増えています。

どこかに地学好きで、この石はいったいなんなのかというレベルの疑問に答えてくれる親切な人はおりませんでしょうか。

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もともと落ちてる石が好きなのは埼玉の姉なので、

誕生日プレゼントに送ろうと思います。

なかなかいいのが拾えました。


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