優しい草、はこべ
はこべを食べたくなっている今日この頃。
はこべというのは春の七草の一つ、繁縷(はこべら)とも言います。
(繁縷と書いて”しげる”と読みそうになります)
はこべは優しい草です。
ほぼ硬い繊維がないし、えぐみもないので、洗ったら花から茎までぱりぱり食べられます。(えぐみがあるという感想を持たれる方もいます)
別名ヒヨコグサともよばれ、ニワトリや小鳥の餌にもなるようです。
いわゆる雑穀と呼ばれるアワとかヒエとかも好きなんで、
私の味覚が鳥っぽいのかもしれません。
さて、私の小さな畑に生えているのは外来種のウシハコベです。(茎が紫っぽい)
こうやって私の畑のすき間に生えているはこべを根を抜かない様にハサミで切って、
家で水洗いして、ぱりぱり食べます。
子どもは食べないので全部いただきました。
特に茎が、そこはかとないフルーティーさがあり、止まりません。
私の今の季節のおやつになりそうです。
やっぱり私、にわとりなのかな。
ちなみに、
食用、薬用に利用されるのは日本の在来種で
茎が緑のミドリハコベで、
江戸戸時代には、よく乾かした葉に塩を混ぜて炒ったものを歯磨き粉として使っていたそうです。
歯槽膿漏にもいいそうですよ。
他にも浄血、催乳、整腸作用、胃腸病、腫物、かっけ、利尿作用、腎臓病にも
効能があるそうです。
私はただ、食べてみたら美味しかった、という理由でひたすら生でポリポリしております。
おまけで血がきれいになるなら嬉しいです。
また、ハコベが生える土は肥沃であるともいいます。
さまざまな野菜が自然に育つ肥沃な土に生える草は、
ハコベ以外にもオオイヌノフグリ、ナズナ、ホトケノザ、ヒメオトギリソウ、ハキダメギクなど、
触っても柔らかく、根も浅く、素手で除草しやすい草ばかりです。
(竹内孝功監修、新田穂高著。完全版自給自足の自然菜園12か月p39より)
その土の環境によって、生える草が変わるのです。
土が硬く、栄養分がない場所に生える草は、葉がとげとげしかったり、根が深くて容易に除草できなかったりも、します。
生えてる草をみれば、その土がどんな状態なのかわかる、と知ると、
草を見る楽しさも増していきます。
畑をクリエイトする立場としては、はこべが生えていると、
ほっと嬉しくなるのでした。
参考文献です。
是非、身近な草を見つめるお供におすすめします。
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