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グリーフケア・母を亡くした43歳

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自分が大人だって、お母さんが後期高齢者だって、頭で「いつか人間は死ぬ」と知っていても、死別は心に大きく穴をあける。悲嘆は避けられない。その記録。
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2024年1月の記事一覧

心が大怪我

元々泣き虫でいじけやすい。 姉妹で私だけいじけてる顔の写真がダントツに残っている。 形成…

絢@高知
4か月前
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小夜曲

母が亡くなったタイミングで出会ったミセスの新曲だけれども、 なんだかすごくしっくりきて、 …

絢@高知
4か月前
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気枯れ

ケガレという言葉は 「穢れ」のほかに「気枯れ」という意味の音らしい。 血の穢れの時や、 忌…

絢@高知
4か月前
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ペチカ

母が「ペチカ」を好きだと言っていたので、実家のピアノで弾いてみた。 実家のピアノは調律し…

絢@高知
5か月前
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朝一番で母の身体を天に還した。埼玉は強風吹き荒ぶ冬晴れの寒い日だった。訃報から帰省して8日間の自宅安置で、ずっと今日まで哀しみの父のそばで動き続けて来た。母を取り巻く色んな人の色んな想いに触れた。少々くたびれた。母の骨と帰って来たらもう私の電池が切れた。しばらく黙っていたい。

絢@高知
5か月前
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母の死

1月8日はとうとう母の意識がなくなったという姉からの電話で始まり、 それからほどなくして妹…

絢@高知
5か月前
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悲しみに飲み込まれないようにね、と先月高知を出る前にもらった言葉を何度も思い出してる。飲み込まれそうになるけど、踏みとどまっている。私は娘だけど、私自身がお母さんでもあるから。

ネットのどこを探しても何も食べなくても吐いてしまう母を楽にする方法が見当たらない。明日は訪問医の診察だから何かわかるかもしれないし、わからないかもしれない。そんな母から離れて一旦家族で高知に帰る。何をしたって後悔するものだと言われて先月高知を出てきたけど、きっとそうなるだろう。

絢@高知
5か月前
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