お花見子

小説/漫画/ネーム/原作プロット/など公開します いろんなジャンルに挑戦します

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「彗星アルカンティルを追いかけて」第3話(最終話)【創作大賞2024・応募作品】

第3話:プロジェクト・アルカナ【30年後】プロジェクト発足 記者会見の会場は熱気に包まれていた。 大勢の記者が集まる会場。 緊張感に包まれ、カメラのフラッシュが絶え間なく光っていた。 ステージ上のスクリーンには、宇宙の映像が映し出されている。 照明が落ち、静寂が会場を包む。 前列にはメディアのカメラが並び、そのレンズは一斉に壇上に集中した。 ミズキがステージに登り、マイクの前に立つ。 彼女の背筋はピンと伸び、その目には強い意志が宿っている。宇宙開発機構の司令官の白い

    • 「彗星アルカンティルを追いかけて」第2話【創作大賞2024・応募作品】

      第2話:夢への一歩 【7年後】宇宙飛行士候補生の試験 カケルは大学生になり、宇宙への夢を追い続けていた。 彼は宇宙飛行士になることを決意し、勉強と訓練に励んでいた。 しかし、彼の夢への道は容易ではなかった。 カケルは宇宙飛行士候補生の試験会場のロビーで座り込み、手の震えが止まらない。試験が終わり、合格者が発表された瞬間、自分の名前が呼ばれなかった事実に全身の力が抜けた。 「なんで……なんでだ……!」 カケルは呟き、拳を握りしめた。 試験の数日前、彼は受験生仲間と口論

      • 「彗星アルカンティルを追いかけて」第1話【創作大賞2024・応募作品】

        第1話:プロローグ星空の下、 町から少し離れた静寂な山間に響くのは風のささやきだけだった。 少年カケルは丘の上から眺める無数の星々に心を奪われていた。 夜空に浮かぶ彗星「アルカンティル」は、彼の目にとってひときわ特別な輝きを放っていた。 彼は近所の大学生のお姉さん、ミズキと一緒に観測機器を操作しながら、彗星アルカンティルの美しさに感動していた。 「カケル、アルカンティルが見えるよ。あの光がそうよ」 ミズキの声が響く。 カケルは望遠鏡を覗き込み、彗星の姿を見た。 ――

      「彗星アルカンティルを追いかけて」第3話(最終話)【創作大賞2024・応募作品】

      • 「彗星アルカンティルを追いかけて」第2話【創作大賞2024・応募作品】

      • 「彗星アルカンティルを追いかけて」第1話【創作大賞2024・応募作品】