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ハングリーになって満たす

私は!トリプルワーカーになる!
某海賊王のように宣言してみた。

ここの所の私は危機感で毎日オタオタしていた。
アーティストに専念できる時間が確保できて環境が整った途端
創作意欲が減退してしまったからだ。

なぜだ???

オーダー頂いた作品はどうにかこうにか我が身を奮い立たせて仕上げて納品した。
強烈だった・・・・作ることが苦痛なんてあまり経験がないから。

思い起こせば私は20年以上の月日
多忙な本業をこなしながら作家活動を続けてきた。
生みの苦しみにゲホゲホしながらも作ることが幸せで楽しかったのに・・・

自己分析した。
あの頃の私と今の私とでは何が足りないのか。
考えに考え抜いて結論が出た。
足りなかったのは・・・

ハングリー精神だ。

ひもじさから脱却する為にのし上がってやる!
とか・・・の野心ということでは無く

限られた時間で本業と創作活動をやり遂げてやる!
というような追い込まれて己を奮起させるハングリー精神だ。

とても皮肉で滑稽
時間に危機感を持たなくてもよくなった途端に基軸の創作意欲に対して
危機感を持たなくてはいけなくなるなんて。

冒頭の写真はパリのムーランルージュ
ここで創作の活路を見出した画家ロートレックの作品が好きだ。
ロートレックはフランス地方都市の名家の家に生まれ経済的には
とても恵まれた画家だった。
身体的な特徴に計り知れないコンプレックスを持ち酒に溺れ
最期を故郷の精神病院で迎える。
亡くなる寸前まで絵を描くことに貪欲であった。

最期まで満たされることは無かったようだけど
ロートレックは心の空腹に正面から相向かう表現者だった。

私は心が空腹に陥る前に小腹を満たそうと画策する表現者だ。

トリプルワーカーになって創作時間に物理的制限をかける。
今の場所プラス新しい場所で今まで見たことのない新しい世界を堪能する。

ワクワクしか浮かんでこない。

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