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最短で夢を叶えるなら高校選びは大切

私が通っていた高校は男多めの共学マンモス私立高校だった。
大学受験に焦点をあてたカリキュラムで進む志学クラスと、どなたでもどうぞ~的な普通科クラス、商業科クラスに分かれていた。

これは正直な感想
当時、私のいた普通科はまるでスラムのようだった。
クラスメートも私のような専願入学は珍しく公立高校入試に落ちこぼれた子が殆どであったと思う。
美大に行きたいという夢を持ちながらも進学校に行く学力も無く
高卒の資格さえあれば後は何とかなるっしょ~!
ってなコトで高校受験にまともに取り組まなかった私の不徳の致すところではある。
※現在は見違えるほど立派な学校になっている。

なぜスラムのようだと思ったか。
あの子もこの子も同じレベルの仲間同士という馴れ合いが心地よい中
何かの夢や希望を見つけ一人抜きに出ようとする者を許さない傾向にあった。

ある日、クラスのお調子者の男の子が私一人の時に真剣な表情でやってきて
「勉強のやり方をおしえて」と言った時は驚いた。
どうやら他校に成績優秀な彼女が出来たらしく自分のダメさ加減を認識し
人生ではじめて勉強と向き合いたいと一念発起したらしい。
私もダメさ加減で言えば変わりはないのだけどテスト範囲のやまあてとか
効率よく覚える方法とかを考えながら伝えていた。

そこへ、その子といつも一緒につるんでチャラチャラしてる男子集団が
やってきて「な~~に?勉強してんの?時間の無駄だって~!」と
彼の首に腕をホールドして連れて行ってしまった。
連れ去られながら少し寂しそうな表情だったが直ぐにいつものお調子者の彼に戻っていき、その後二度と勉強のことを聞いてくることは無かった。

私が楽しみにして取り組んでいた当時、情報処理といわれていたパソコンを使った授業で、私が図形だけで作ったグラフィックデザインが面白いと褒めてくれて、進路のアドバイスをくれた先生がいた。

その様子を見ていたクラスの女の子がこそっとやってきてその先生の悪口を唾を飛ばしながら熱弁し始めた。
「へぇ~~?そぉ~~?」と適当に聞き流してからパソコンに戻ると
苦労して作ったグラフィックデザインがガタガタに壊されていた。
怖あぁぁぁぁーーーーーーー!!!
その後、先生は色々なことに配慮して授業中に生徒を褒めることをしなくなった。

面倒な人間関係を適度にする~~っとかわし、めでたく高卒の資格を取得したが、美大進学は行えず二十代前半で介護職に活路を見出し、並行して独学でクリエイター&アーティストへの道を開いていくことになる。

美大を出てても出てなくても、アートの仕事をしてるんだから結局一緒じゃないかと言われることもある。
基本を教えてもらってその上に肉付けしていく制作と、基本から自分一人で身につけていく制作では時間と労力が断然違う。

やりたいことに向かって進んで行くとき、身を置く環境って絶対重要!

高校入試ってその見極めの第一関門なのかもしれない。





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